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好きな女性との出会いからの全て
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こんにちはポテトです。
今回で第六部は終わります。
六部の初めでも触れましたが、この第六部は
全て僕の妄想です。

妄想だけど、現実なのです。
その答えは・・・

この25話~30話までの話は全て
『こうなって欲しくない現実』として
ちゆきさんに僕が送ったメールだったんです。

ブログ風味になって欲しくない妄想を
メールにしたんですけど、読みますか?と。

好奇心旺盛なちゆきさんの答えはYesでした。
読みたい。と。

僕はこのメールを送りどんな答えを期待してたというんだろう。

でも、教頭はあの妄想をやりかねない人だった。

現に何度も何度も
『あきに俺たちのことをいうべきだ』
と、ちゆきさんに言っていたそうだ。

そのたびにちゆきさんが僕との約束を守り
僕を守ってくれていた。


人は

誰かに頼っていかなければ生きていけないと思う。
一人では寂しすぎるから。
例え些細な事でも人を頼り、そして、
知らないうちにまた自分も誰かに頼りにされているのかもしれない。

これは誰にでも当てはまる事なんじゃないかな、と僕は思う。


ちゆきさんにメールしたのも
きっと彼女から僕の欲しい答えが欲しかったんだと今は思う。
僕が求めた答えは得られなかったけれど。



現実の飲み会は違っていた。
りょーこさんから飲み会の誘いがあったのは本当。
そして4人で食事してカラオケに行ったのも。

その日がくるまでの刹那の時間に妄想が妄想をよんで、
彼女へあんなに長いメールを送ってしまった。

彼女はあっけらかんに

『あはは♪本当にありそうだね。』

と、言った。

本当は泣きそうなくらい切ないくらい
なって欲しくない妄想だったけれど、
彼女はそこまで思っていなかったようだ。

いや、

もしかしたらたくさん考えていてくれていたかもしれないけど、
本心は隠していたのかもしれない。
僕は彼女じゃないから分からないけれど。



4人で食事をしてカラオケに行った。
前回と違う事は僕が2人の関係を知っているという事。


教頭の行動を見るたびに確信して
2人を見ていたくなかった。
表面上は楽しそうに笑っていたけど、
とても辛かった。

僕はちゃんと笑えていたのかな?




23時頃お開きになり、教頭、りょーこさんと送って行った後
ちゆきさんと2人きりになった。

そのまま送っていきますか?
それともちょっと2人でいれる?

と僕が聞くと彼女は

『ちょっとならいいよ』
といってくれた。

僕らは何度目か分からない密会をしてしまった。
そして何故教頭を好きな彼女が僕と密会を続けてくれるのか。

わからないままだった。

キスの一線は未だに越えられぬまま
愛撫だけを繰り返す。
お互いにいけないことだと思いつつ
愛撫を繰り返していた。

僕にはどこからどこまでが現実かわからなくなっていた。


 第六部  完

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耳を疑った僕にりょーこさんは更に追い打ちをかける。

『きっと今頃あの二人もホテル行ってるんだよ?』

落ち着いたはずの心がざわつく…

『なんでそんな事言うんですか?』

『……わからないけど、
あきくんが可哀相で可愛く見えたの。だからかな』

きっと今頃二人は抱き合ってる…
しかも、それを僕にみせつけるように…

そう思ったらもうなにもかもどうでも良くなっていた。

『いいんですか?』

『うん…今日だけ特別ね。』

僕らはそのままホテルに向かってしまった。

ホテルの部屋につくなり僕はりょーこさんに抱き着いた。
本当はちゆきさんにこうしたかった…

僕は強く、荒々しくりょーこさんを抱いた。
りょーこさんは黙ってただされるがままでいた。

してはいけない事だと分かっていたけれど、
ずっとちゆきさんを想っていた。

全てが終わって僕はまた泣いた。
りょーこさんはただ側にいてくれた。

『ちょっとは楽になった?』

『わかりません…でもありがとうございました。
嬉しかったです』

涙は止まらない。

『いいよ…大丈夫だよ』



もしかしたらこれからも何度も
教頭にダシに使われるかもしれない。
割り切らなければ、僕の心は壊れてしまうかも。
その度にりょーこさんに頼る訳にもいかない。


もうこれで終わりにしよう。

飲み会もバレーも全部やめよう。
ちゆきさんと会うのも、もうやめよう。


見守ると約束はしたからそれだけは守ろう。

でも、これでお別れですね。
今までありがとう!

あなたといた3年間はとても楽しかった。
どこを切り取ってもあなたの笑顔ばかりです。

あなたの幸せを願っています。
絶対幸せになれよ!

さよなら…ちゆきさん…


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本当におわってしまうの?
もうさよならなの?
それでお前はいいのか?
二人が去ってしまったカラオケボックス。
時間は30分が過ぎようとしていた。

だけど僕は深い悲しみと切なさで
永遠とも思える時間を過ごしているように感じていた…

『大丈夫?』

りょーこさんの語りかけに
僕は何も言えずただ頷くだけだった。

『分かってたけど、あきくんもちゆきちゃんの事好きだったんだね』

ちゆきさんを思い出し、鼻をすすりながら

『は、はい…』

と言った。
言ったと同時にまた涙が溢れ出る。

『いっぱい泣いていいよ』

りょーこさんは優しく言って僕の肩を抱きしめてくれた。

『す、すみません』

そういって僕は泣いた。





…どのくらい時間が経ったのか…
やっと落ち着いて来た。

『あぁ泣いたな。りょーこさん…ありがと』

『ううん あたしは大丈夫だよ。
あきくんはもう平気?』

『うん、多分平気です(笑)』

『そっか』

『でもさ、りょーこさん…』

『ん?なに?』

『俺ら完全にあの二人の当て馬でしたね・・・』

『えーそうかな?そんなことないと思うけど?』

『ダシに使われたような気がするけどな』

『少なくともちゆきちゃんはそんな事思ってないと思うけどな』

『…そうですかね?』

『それよりあきくん』

『はい?』

『これからどうする?もう帰る?それともどっか行く?』

『どっかって飲みとかすか?もうどこもやってないかも』
時間は0時手前だった。

『そうだね。
もしよかったらだけど・・・
あたしがとあきくんの事・・・慰めてあげようか?』

『えっ!?』

僕は耳を疑った…
それはこの日二度目の事だった。

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りょーこさんの言葉の真意は?
『俺らの事聞いて、あきはどう思う?』

なんて答えればいいんだ?
色んな考えが頭の中を駆け巡る。

考えがまとまらないうちに、
口が勝手に動いていた。

『うーんそうだなぁ…
ちょっと複雑と言えば複雑ですねぇ。
俺もちゆきさんの事好きだったんで』

言ってしまった。

『あーでもなんだろ!気の合う姉貴みたいな感じ?
一緒にいると楽しいんですよね』

こう言うのが精一杯だった。

『複雑だけどお似合いだと思いますよ。』

『じゃあ、祝福してくれるのか?』

祝福?出来る訳がない・・・
ふとちゆきさんを見ると未だに俯いている。

ここで僕がごねたら、ちゆきさんはどうなる?
彼女を悲しませたくない。

『祝福・・・とまではいかないけど見守るくらいなら・・・』

『そうか!それでもいいよ。
俺らの事認めてくれるんだな。ありがとう』

認める?
・・・今は認めたくなくとも認めるしかない。
この時、僕はどんな顏してたのかな?



少しの沈黙の後、教頭が口を開いた。



『この後だけどさ。あきも認めてくれた事だし、
俺らは二人で別行動とるよ』

『えっ!?』

考えるより先に声が出ていた。

この人何言ってんだ?
そう思った。

ちゆきさん行かないよね?
そう思ってちゆきさんの方を見ると教頭がもう手を繋いでいた。

胸が締め付けられる。

初めからその予定だったのか?
そう思っていると、教頭はちゆきさんの手を強く引いて部屋を出て行った・・・



呆然とする僕。
気付くとりょーこさんが隣に座っていた。

『大丈夫?』

僕の目から涙がこぼれていた…
りょーこさんはただ黙って僕の肩を抱いていてくれた。















しばらくしてメールの着信音が響いた。

ちゆきさんからだ。
メールを開くとそこにはこう書かれていた。

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ごめんね・・・あきくん

『あきは気付いてたか?』
教頭は臆面もなく聞いてくる。

この時の自分の顏がどんな風だったかは想像も出来ないが、
僕は精一杯の作り笑いでこう言った。

『い…いや、二人でいるときなんかはお似合いだなとかって見てました…
もしかしたらお互いに好きなのかな?いやでもまさかな…と。』

僕がこの事実を知っていた事は絶対に隠さなければならない。
ちゆきさんに迷惑がかかるから…

『でも、その思惑を飛び越えて付き合ってるとは
思いませんでしたよ。あはは…』

渇いた笑いがカラオケの部屋に響く。
りょーこさんはずっと同じ表情で僕を見てる。

『そ、そういえばりょーこさんは全然驚いてないけど、
もしかして知ってたとか?』

当然、りょーこさんが知っていた事も僕は分かっていたが、
それさえもしらを切り通さなければならない。
りょーこさんの目をみながら僕がいうと、
りょーこさんはちょっとだけ目を逸らしながら小さく2回、頷いた。

『そ、そっかー!知らないの俺だけだったんだ…うけるな(笑)』

明らかに僕だけ空気が違う。空回りだ…

『で、教頭はそれを俺に言ってどうしたいの?』

『いや、ただ知ってて欲しかっただけだよ
聞いて欲しかっただけ。』

僕はそうは思わなかった。
きっと教頭にはいろんな思惑があったに違いない。

『俺が誰かに言うとか考えなかったんすか?』

『誰かに言うのか?』

『いや、誰にも言いませんよ』
本当は全てをぶちまけて二人の関係さえも
壊してしまいたかった。

だがそれは出来ない・・・
ちゆきさんが悲しむ顔を見たくない。

この時・・・

ちゆきさんが泣いてるように見えたのは
気のせいであって欲しかった…

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この後、教頭はさらに僕の心を壊す行動に出る
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