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第五部 約束
あの夜から数日が経っていた。
あの夜、僕は初めてあんなに長い時間を彼女と二人きりで過ごした。
幸せだったのはいうまでもない。
だがしかし、僕がした事はこれからの二人に何をもたらすのか…
その不安の方が大きかった。
今までの関係じゃいられない。
メールも返って来ない。
ましてや、二人きりで会ってくれるはずもない。
どれもこれも身を削られる程ツライ事だ。
だがしかし、意外な事に彼女はどの選択もしなかった。
僕は勇気を振り絞り彼女にメールを打った。
あの夜の事はごめんと。
ハグだけならまだしも調子に乗りすぎたと。
もうしないから、約束するからまた会って欲しい。
関係も今まで通り楽しくい、いい関係でいて下さいと。
どんなにぶざまだろうとしがみついていたかった。
彼女を失いたくなかった。
すると、彼女はこんなメールをくれた。
昨日のことは 正直な気持ちは 教頭に悪いなって気持ちと
なんか ドキドキ感が心地よくて エッチな気分とあきくんの気持ちがいっぱい伝わって きて
ハグしたくなっちゃって… だから 普通に今までどうりに していかないといけないかなって思ってました
たまに二人になったときは 手をつないだり ちょっと ハグして それ以上はできないって思ってました
なんかまじめにメールして変かな[?] いつもと同じように 楽しく過ごしていこうね
でも好きになってくれてありがとう 凄くうれしいよ おやすみなさい
本当に?!
好きになってくれ嬉しい?
でも、これ以上は出来ない。
今まで通りに、とも書いてあった。
僕の気持ちは既に溢れ出している。
でも、今までの関係を望んでいる事も確かだ。
僕は自分が一体どうしたいのかわからなくなっていた。
ただ一ついえることは
彼女を失いたくない。
それだけだった。
手に入れてもいないのに…
もっと彼女と本音でぶつかり合いたい。
けど出来なかった…
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