忍者ブログ

好きな女性との出会いからの全て
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

僕は一つのお願いを彼女にした。

『教頭とちゆきさんの関係を俺が知っている事を教頭に言わないで下さい』

と。

彼女は
『それは大丈夫だよ。そんなの言えるわけないし、約束するよ』
と言ってくれた。

半ば強引に聞き出した彼らの関係。
その事を『僕が』知っているのを教頭はもちろん、
誰にも知られたくなかった。

僕が彼らの事を知っているのを知っているのは彼女と僕だけ。

そんな些細な理由の他にもっとも大きな理由が僕にはあった。

それは

『二人の関係を知っているという理由で教頭に利用されたくない』

ということ。

教頭との付き合いは一年を越えていた。
利用されないかもしれない。
でも利用されるかもしれない。

どうなるかわからない危うさが彼にはある。

利用されるのはごめんだ。

彼は今、僕と彼女の関係には気付いていない。
ちゆきさんを完全に自分の女だと思っているだろう。

確かに彼は何を失ってでも彼女を失いたくないという強い愛がある。
きっと家庭を失っても、仕事を失っても、他の何を失っても、だ。
それは僕には、ない。

だからこそ、万が一僕がちゆきさんを好きな事はあっても、
彼女が僕の思いに少しでも応え、
密会をしてるなんて夢にも思っていないだろう。

しかし、この頃から彼もまた、嫉妬に焼かれ行動を起こし始める。
PR

第五部 約束


あの夜
から数日が経っていた。
あの夜、僕は初めてあんなに長い時間を彼女と二人きりで過ごした。

幸せだったのはいうまでもない。
だがしかし、僕がした事はこれからの二人に何をもたらすのか…
その不安の方が大きかった。

今までの関係じゃいられない。
メールも返って来ない。
ましてや、二人きりで会ってくれるはずもない。

どれもこれも身を削られる程ツライ事だ。

だがしかし、意外な事に彼女はどの選択もしなかった。

僕は勇気を振り絞り彼女にメールを打った。

あの夜の事はごめんと。
ハグだけならまだしも調子に乗りすぎたと。
もうしないから、約束するからまた会って欲しい。
関係も今まで通り楽しくい、いい関係でいて下さいと。

どんなにぶざまだろうとしがみついていたかった。
彼女を失いたくなかった。

すると、彼女はこんなメールをくれた。


昨日のことは 正直な気持ちは 教頭に悪いなって気持ちと 
なんか ドキドキ感が心地よくて エッチな気分とあきくんの気持ちがいっぱい伝わって きて
 ハグしたくなっちゃって…  だから  普通に今までどうりに していかないといけないかなって思ってました   
たまに二人になったときは 手をつないだり ちょっと ハグして それ以上はできないって思ってました
  なんかまじめにメールして変かな[?]   いつもと同じように 楽しく過ごしていこうね   
でも好きになってくれてありがとう  凄くうれしいよ  おやすみなさい

本当に?!
好きになってくれ嬉しい?

でも、これ以上は出来ない。
今まで通りに、とも書いてあった。

僕の気持ちは既に溢れ出している。
でも、今までの関係を望んでいる事も確かだ。
僕は自分が一体どうしたいのかわからなくなっていた。

ただ一ついえることは

彼女を失いたくない。
それだけだった。
手に入れてもいないのに…

人気ブログランクバナー 
もっと彼女と本音でぶつかり合いたい。
けど出来なかった…
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
応援よろしくお願いします
人気ブログランクバナー 人気ブログランクバナー にほんブログ村 恋愛ブログへにほんブログ村 恋愛ブログ 片思いへ
クリックにご協力ください
最新CM
[07/27 N]
[09/29 Musnulaenfono]
[09/09 baitoGatBap]
[08/20 HIRO]
[07/17 さくら]
最新記事
記事別ランキング
カウンター
最新TB
プロフィール
HN:
あき
HP:
性別:
男性
趣味:
スポーツ
バーコード
最古記事
アクセス解析
人気ブログランクバナー 人気ブログランクバナー にほんブログ村 恋愛ブログへにほんブログ村 恋愛ブログ 片思いへ
ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪  
忍者ブログ [PR]