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好きな女性との出会いからの全て
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ワインの次はチーズを買った。

チーズといってもそれほど高いものではない。
そこら辺のスーパーでも売ってるもの。
それを2個買った。

でもチーズなんて包装してもらう人なんていない。
自分も恥ずかしくてそんな事は言えなかった(笑)

裸のまま渡すのも味気ないので
包装紙とリボンを買ってきた。
箱に入ったチーズだからキレイに包む事が出来る。

開けた時のちゆきさんの反応が楽しみだ。

2つともラッピングしてリボンを飾った。
キレイに飾り付けられなかったけれど、
それでもいいかな、と思った。
気持ちさえ篭っていれば、と。

次にカード。
クリスマスカードを作る。

これも2枚

ダミーと本物。

僕の作戦はこうだ。
バカバカしくてブログで書くのも恥ずかしいけど
実際に考えた事だから書く(笑)

まず、ちゆきさんとどうにかして
クリスマス前に密会をする。
そこでクリスマスプレゼント、と言って
一つ目のチーズとカードを渡す。

それなりの大きさでラッピングしてある箱だから
少しは期待するかもしれない。

開けるとチーズが入っている。

ギャップで笑顔になるだろうちゆきさん。

『ありがとう♪』

きっとそういってくれるだろう。

そして密会の終わり
別れ際に更なるサプライズ

本物のプレゼントはこっち。
そう言わんばかりに

本物のクリスマスカードとチーズ
そしてメインのワイン赤白セットを
さり気なく渡す(笑)

そんな馬鹿な作戦です(笑)

そして最後にちゆきさんに手紙を書いた。
便箋で4枚くらいかな。

準備は整った。
少し早すぎたため、
クリスマスが待ち遠しい。

しかも、その間にも飲み会や密会はある。

僕は何度も彼女に言いたくなったのを
グッとこらえた。
彼女を驚かせて、喜ばせたい。

その一心だったのかもしれない。
自己満足でもあったけれど。

クリスマスまで後、3週間だ。

しかし、恋する男ってホント馬鹿ですよね(笑)
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僕はワインを贈る事を思いついた。

ちゆきさんはワインが大好き。

それと一緒にチーズも贈ろう。

そう考えた。

そう考えたけど、僕はワインの知識はさっぱりだ。
ただ一つ、ちゆきさんが甘口のワインが好き。
その事だけは知っていた。

僕はまず、ネットで色んな事を調べた。

ビンテージワイン
赤、白、ロゼ
甘口、辛口、中口
どこかの金賞だの、フルボディだの。

調べれば調べるほど
わからなくなる(笑)
それでもなんだかワクワクする。

色んな事を調べていると
どうやら極甘ワインというのがあるという事がわかった。
とっても甘くて飲みやすい。

僕は素人だから良くわからないけど、
これがいいんじゃないかな?と思った。

せっかくのクリスマスだ。
さり気なくそれでいて格好よく決めたい(笑)

赤と白のセットなんてあったらもっといいな。

甘口で赤白セット・・・

ネットで調べて、地元の酒屋を何軒も回って、
店員さんに聞いたり、時には試飲をしてみたり。

1週間くらい経ったころだろうか。
やっと、これだ!
というワインを見つけた。

赤白セットで白は極甘、赤は甘口
値段も安すぎず、高すぎず
クリスマスプレゼントにはピッタリだな、と。

ワインなんて贈った事がない僕は
どんな風に贈るのがいいか知らない。
酒屋の店員さんに聞いてみる。

ワインケースや、ワインバッグに入れたり
色々ですよ、と教えてくれた。
2本一緒だと箱にいれたり、
一本ずつ包装してバッグに入れたり。

とりあえず、包装だけしてもらって
バッグを自分で買う事にした。

ワインは決まった。

もう、渡す時のことを考えてワクワクドキドキしていた。
まだ12月の最初だというのに。

後はチーズを買って
カードと、手紙も添えることにした。

形が残るものはまずいかな?
そんな風に思いながら、
僕は自分の行動を止めることが出来なかった。

話は11月にさかのぼる。

ちゆきさんとなんだか特別な関係になって
7ヶ月が経っていた。
初めてのクリスマスはもう1ヶ月ほど。

何年ぶりだろうか?
こんな気持ちになったのは。

誰かのためにクリスマスが待ち遠しいなんて。

どうしたらちゆきさんが喜ぶか?

どうしたらちゆきさんを困らせないか?

そのせめぎ合いだった。

何かを贈ることは心に決めていたが
一体なにを贈ればいいのか。
手紙を添えるか、カードは?
形に残るものがいい?
それとも・・・

悩みはしたが、それはとても嬉しく、楽しいものだった。

好きな人のために
ん・・・でも結局は自分のためなのかな・・・
自己満足になってしまうかもしれないけど、
好きな女性を想い、プレゼントを考える事は
クリスマスを考える事は、とても幸せな事だった。

だが、僕は彼女の「なにか」ではない。
クリスマスに会えるはずもない。
12月のどこかで飲み会があるはず。
その帰りにでも渡せたら・・・

そう考えていた。

僕にとって久しぶりのクリスマス。
何をどうするか。
一つ一つ少しずつ思い浮かんでいった。

思い浮かべては一人顔が綻ぶ。

色んな想いが巡り
色んな思いを馳せ

僕は一つの答えに辿りついた。

 

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