[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
練習試合の帰り、密会をした僕ら。
「ね?ちゆきさん?」
『なに?』
「ポッキー持ってきたんだ♪」
『うん、頂戴♪』
「ポッキーキスしようよ」
『なに言ってんの?(笑)』
「ね?お願い(笑)」
彼女は笑っている。
もう・・・しょうがないな~という感じで
ポッキーを口にした。
ちゆきさんがポッキーを咥えたまま僕の方を見た。
なんか照れる・・・自分から言ったのに。
反対側から僕もポッキーを食べる。
少しずつ近づくちゆきさんの唇。
ポッキーが姿を消し、唇が軽く触れ合った。
「うっは!なんかドキドキする~(笑)」
本当にドキドキしていた。
ただのフレンチキスなのに・・・
いや、僕にとって彼女とのキスはどれも大事だ。
ちゆきさんは笑っていた。
「ちゆきさん?」
『なに?』
今度はなんなの?
そんな感じに聞き返してくる。
「キスしたい」
『今したでしょ』
「もっと、もっとしたい」
『ダメだよ』
「なんで?」
甘えたように聞く僕。
『なんでってわかってるでしょ?
あたしたちはキスしたらいけないんだよ?
本当はさ・・・』
「そ、そうかもしれないけど・・・」
今まで散々深いキスまでしてきたじゃないか?!
そう思わずにはいられなかった。
だけどそれを口にすることは出来ない。
今は酔っていないから?
それとも今まではただ酔っていたから?
胸が苦しくなる。
彼女にぶつけたい思いが
彼女にぶつけられない思いが
僕の中でぐるぐると回っている。
『やっぱりあたしは教頭に悪いと思っちゃうし、
あきくんの奥様の事だって考えちゃうよ。
あきくんだって考えるでしょ?』
「教頭の事はともかくうちの奥さんの事
ここで言うのは無しにしてよ・・・
それこそ何も出来なくなっちゃう。」
『それが普通だと思う。
やっぱり、あたし達の関係はおかしいよ。』
またその話か・・・
まさに無限ループのように繰り返される。
彼女にとっては至極当たり前の話だけれど、
僕はしたくなかった。聞きたくはなかった。
今まで数々の密会を繰り返し、
キスをしてハグをして抱きしめ愛撫もした。
酔っていた彼女の方が多かったけれど、
酔っていない彼女ともキスを交わした。
感情がお互いにエスカレートして
深いキスまでしてきたというのに・・・
いまさらなんでそんな事いうの?
なんでまた、その話をするの?
「そんな事言ったってちゆきさんだって・・・
いや・・・なんでもない」
『なに?言ってよ!』
「いや、いいよ。
これ言ってしまったらもう二度と会ってくれないような、
そんな気がするし・・・」
『あたしがもう、あきくんと会わないって?』
「うん・・・」
『教えてくれない方が会わないよ?
早く教えなさい?』
「あ!ずりぃ そんなの反則じゃんか!」
『いいから 言いなさい(笑)』
彼女は笑っていた。
まじめな話のような気もしたけど
僕の心はその笑顔でほぐれた。
僕は本当はその思いよりも
このブログの存在をぶちまけたかった。
僕の感情や気持ちを書いてあるこのブログの事を。
喉を飛び越え唇まで出掛かった。
【だめだ!】
そう思いとどまって
僕はそれを口にするのはやめた。
今はまだブログの事は言えない。
言うべきではない。
それが僕の答えだった。
「言いたいけど言えない。」
『な~んで!』
「いつか・・・いつの日か
ちゆきさんが俺の事キライになったら言うよ」
続きが気になる方はポチっと→人気ブログランキングへ
応援クリックよろしくお願いします<(_ _)>
またクリックしていただけるとこのブログの順位が見る事が出来ます。
それと同時に切ない恋愛ブログがたくさん載っています。