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愛好会での忘年会がやってきた。
その日がプレゼントを渡す最後のチャンスだと思った。
「ちゆきさん?忘年会の帰りちょっとでもいいから会える?」
『ん~わからない』
いつもと同じ答え。
「渡したいものがあるんだ」
『え~なに?』
「当日まで内緒♪」
その日まで約二週間
それまでにも色々な事があった。
それは追々記事にしていこうと思うけれど、
心が折れそうにも何度もなった。
手紙も書いてしまって
カードも作ってしまって
チーズを包装して
ワインを準備して。
その後で起こる心が折れそうな出来事。
本当に辛かった。
もうクリスマスプレゼントは渡せないんじゃないか?
そう思うくらい。
それでもなんとか僕の心は持ち堪え、
その日を迎える事が出来た。
忘年会
僕は幹事だった。
忙しく段取りや仕切りをしていると
ちゆきさんとおしゃべりしている暇なんてない。
彼女は楽しそうに笑っていた。
それだけで僕は満足だった。
二次会のカラオケが終わり23時。
僕が幹事だったからその時間に終わらせる。
そこからはちゆきさんは僕のもの。
ほんの1時間くらいだけど・・・
夜景の見える丘についた。
いつものように話をする。
いつものようにハグをする。
いつものように『キスは出来ない』と言われる。
でも、いつの間にかキスしている。
深く深く・・・
「ちゆきさん?」
『なに?』
「渡したいものがあるっていってたの覚えてる?」
『なにかくれるの?』
「これ・・・」
そういって僕は”先ず”チーズと一枚目のカードを手渡した。