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いつもならちゆきさんは後部座席。
密会の場所についてから僕がそこへ向かう。
でもこの日は今年最後の二人きり。
あやこさんのうちを出る時はその通りだったけれど、
一つ角を曲がったところで車を停めた。
「ちゆきさん、前来てよ」
『え?なんで?(笑)』
「今年最後だし、今日はすぐ行かなきゃないんでしょ?
なら手繋ぎながら帰りたい。」
『もう、しょうがないな・・・』
そんな事を言ってもちゆきさんは助手席に来てくれた。
あやこさんのうちからちゆきさんのうちまでは
車で20分くらいだ。
その時間が今年最後の僕らの時間。
_全然足りなかった。
「ちょっとだけ、ちょっとだけ寄り道いい?」
『だめでしょ』
「10分だけでもいいから。」
『あきくんすぐ戻らないとあやしまれちゃうでしょ?』
「大丈夫だよ。」
雪が降ってきていた。
「雪のせいにしちゃう。」
幾度となく密会を交わしてきた場所に車を停めた。
ちゆきさんは怒ってると思ったけれど
そうでもなかったみたいだった。
『あきくん?』「ちゆきさん?」
【何?!】
同時にお互いの名前を呼び合って
同時に聞き返していた。
『あきくん先言って(笑)』
「ちゆきさんこそなに?(笑)」
「今年一年ありがとう
すっごく楽しい一年でした。
好きでいさせてくれてありがとう」
『うん・・・あたしもありがとう』
いつもならちゆきさんに確認するのに
僕は黙って彼女を抱きしめた。
ちゆきさんも抱き返してくれる。
やっぱりちゆきさんが大好き
「ちゆきさん・・・」
『なーに?』
「好き・・・」
『うん・・・』
僕らはキスをした。
「へへへ・・・なんか照れるな」
『ふふふ、そうだね』
何度しても慣れる事のないキス
深いキスではなかったけれど
今年一番気持ちが通じ合ったような気がした。
『ホントはね・・・』
「うん」
『あきくんが戻ると思ってなくって』
「ん?どういう意味?」
『あたしと一緒に帰るのかなーって』
「でも、そしたら怪しまれちゃうって言ったの
ちゆきさんじゃん(笑)」
『そうだっけ? でもね・・・
そしたら少しでもいられるかなって思ったの』
「え?なにいられるって」
『・・・あきくんとさ』
「なんで今ごろそんな事いうんだよ(笑)
それならそれでどうにでもなったし、
俺も一緒に帰るんだったよ。」
『でも、やっぱり無理か・・・(笑)』
「そ、そうだね・・・今日は難しいね
でもさ!そんな風に思ってくれて嬉しいよ。ありがと♪」
『そろそろ行かないと怪しまれちゃうね。
いつまでも戻ってこないってさ。』
「そうかな?そうかもね・・・」
僕らはもう一度ハグをしてキスをした。
『じゃあね』
「うん、またね♪」
この時・・・この時が一番幸せだったのかもしれない。
結局僕は、マリ達との飲み会の事をいえなかったんだから。
密会の場所についてから僕がそこへ向かう。
でもこの日は今年最後の二人きり。
あやこさんのうちを出る時はその通りだったけれど、
一つ角を曲がったところで車を停めた。
「ちゆきさん、前来てよ」
『え?なんで?(笑)』
「今年最後だし、今日はすぐ行かなきゃないんでしょ?
なら手繋ぎながら帰りたい。」
『もう、しょうがないな・・・』
そんな事を言ってもちゆきさんは助手席に来てくれた。
あやこさんのうちからちゆきさんのうちまでは
車で20分くらいだ。
その時間が今年最後の僕らの時間。
_全然足りなかった。
「ちょっとだけ、ちょっとだけ寄り道いい?」
『だめでしょ』
「10分だけでもいいから。」
『あきくんすぐ戻らないとあやしまれちゃうでしょ?』
「大丈夫だよ。」
雪が降ってきていた。
「雪のせいにしちゃう。」
幾度となく密会を交わしてきた場所に車を停めた。
ちゆきさんは怒ってると思ったけれど
そうでもなかったみたいだった。
『あきくん?』「ちゆきさん?」
【何?!】
同時にお互いの名前を呼び合って
同時に聞き返していた。
『あきくん先言って(笑)』
「ちゆきさんこそなに?(笑)」
「今年一年ありがとう
すっごく楽しい一年でした。
好きでいさせてくれてありがとう」
『うん・・・あたしもありがとう』
いつもならちゆきさんに確認するのに
僕は黙って彼女を抱きしめた。
ちゆきさんも抱き返してくれる。
やっぱりちゆきさんが大好き
「ちゆきさん・・・」
『なーに?』
「好き・・・」
『うん・・・』
僕らはキスをした。
「へへへ・・・なんか照れるな」
『ふふふ、そうだね』
何度しても慣れる事のないキス
深いキスではなかったけれど
今年一番気持ちが通じ合ったような気がした。
『ホントはね・・・』
「うん」
『あきくんが戻ると思ってなくって』
「ん?どういう意味?」
『あたしと一緒に帰るのかなーって』
「でも、そしたら怪しまれちゃうって言ったの
ちゆきさんじゃん(笑)」
『そうだっけ? でもね・・・
そしたら少しでもいられるかなって思ったの』
「え?なにいられるって」
『・・・あきくんとさ』
「なんで今ごろそんな事いうんだよ(笑)
それならそれでどうにでもなったし、
俺も一緒に帰るんだったよ。」
『でも、やっぱり無理か・・・(笑)』
「そ、そうだね・・・今日は難しいね
でもさ!そんな風に思ってくれて嬉しいよ。ありがと♪」
『そろそろ行かないと怪しまれちゃうね。
いつまでも戻ってこないってさ。』
「そうかな?そうかもね・・・」
僕らはもう一度ハグをしてキスをした。
『じゃあね』
「うん、またね♪」
この時・・・この時が一番幸せだったのかもしれない。
結局僕は、マリ達との飲み会の事をいえなかったんだから。
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