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「も、もしもし・・・」
『・・・』
電話をかけてきたはずのちゆきさんは何もしゃべらない。
「ごめんね、ちゆきさん・・・電話ありがと」
『どうしてヒカルに話しちゃったの?』
「メールでも書いたけどちゆきさんが大事だから」
『何時まで?何時まで二人ではいたの?』
「うーん12時半くらいかな?1時間ちょっとは話してたかも」
『ふ~ん。大体ね、あやちゃんの家にもとまったんでしょ?ヒカルも。
朝までなんて迷惑だと思わなかったの?』
「いや、他に潰れて泊まった人とかもいたし・・・
帰るタイミングなくしたというか・・・
まずかったですかね?」
『当たり前でしょ!あやちゃんだって大変に決まってるでしょ』
「そ、そうですか・・・」
『今日ね、あやちゃんあたしに電話よこしたよ』
「泊まられて大変だったって?」
『あんた達(ヒカルと俺)・・・馬鹿だよね』
「え?どういう意味?」
『みんなが寝た後、二人でずっと話ししてたでしょ』
「え?あっ・・・う、うん」
『あやちゃん、全部聞いてたんだってよ』
僕は絶句した。
全部?全部ってなんだ?
ヒカルとの会話を全部?
飲み会に行く事も、ヒカルと仲良しになってる事も?
二人の世界で話していたと思ったら、
あやこさんに聞かれていた?
ほんの一秒足らずでいろんな事が頭を駆け巡る。
そして何も答えはでない。
「えっ?!」
『全部聞かれてたの!
それをあたしに言ってきたんだよ。』
「全部って飲み会の事もだよね?」
『そう!』
どうしよう・・・
ちゆきさんにもあやこさんにも
最早なんの言い訳も効かないだろう。
僕は言い訳をするのを止めた。
『あやちゃん、凄くショックだったみたいよ。
裏切られたって。あきくんはヒカルが好きなんだねって。』
「なにも言えないですね、俺・・・」
『あきくんには言わないでねって言われたんだけどね。』
「教えてくれてありがとうございました。」
『あきくん、ヒカルの事好きなの?』
「いや、なんていうか嫌いじゃないですけど。。。
妹みたいな感覚で可愛いとは思いますけど
女性として好きとかないです。
俺が好きなのはちゆきさんだけです。」
本当に?
本当にそうだったのか?
確かにちゆきさんの事が好きなのは揺るぎない事実。
だけど、ヒカルの事を妹みたくただ思っていただけだったのか?
メールして電話して癒されて。
心を助けてもらったなら、それは特別な感情じゃなかったのか?
そう一瞬思ったけれど、
ちゆきさんとあやこさんに全てがばれてしまって
その気持ちは急速に変化していった。
このままじゃダメだ。
ちゆきさんにもあやこさんにもヒカルにも。
このままじゃ・・・
『あたしが言った事あやちゃんには言わないでね。』
「もちろんです。
自分ですべて話して、ちゆきさんからは聞いてない事にしてね。
それで全部謝ります。」
『うん』
「また、ちゆきさんに助けられちゃったね。
もう何度目なんだろ・・・」
『別にいいよ』
「ちゆきさん、今回の事はホントごめんね。
そして、ありがとう」
『あきくんの気持ちはわかならくもないから。
別に怒ってないよ』
「いや、俺はただ優柔不断だっただけです。」
『あきくん優しすぎるんだよ。』
「そんな事ないです。」
『でも、誰にでも優しくしたらダメなんだよ?
それが人を傷つけるときもあるから』
「は、はい・・・」
『それで?新年会は行くの?(笑)』
ちゆきさんがやっと笑ってくれた。
「絶対に行きません。」
僕はまだまだ笑えそうになかった。
『ふ~ん、ヒカルも来るならいけばいいのに』
「ヒカルが来ても行きません。
からかわないで下さいよ。
俺が好きなのはちゆきさんだけなんだから!」
『そんなのわからないでしょ(笑)
人の気持ちなんていつ変わるかなんて』
確かにそうかもしれない。
僕の気持ちも微妙に変化していた。
それをちゆきさんは察知でもしたのかな?
二人の間に出来てしまった小さな溝は
簡単に埋まるとは思えなかった。
しかし今回の出来事で僕の心は
再びグィッとちゆきさんに引き寄せられてしまった。
「ちゆきさん、本当にありがとう」
『ううん、あたしだって本当は嫌だったんだからね』
「うん、その事も含めてありがとう」
小さなわだかまりは少しずつなくしていこう。
年をまたぐ事になるからしばらく会えないけれど。
また、少しずつ彼女を癒せるように。
僕は一歩ずつ進むしかないのだから。
そしてそのためにはもう一つ仕事が残っていた。
それは、あやこさんの心のケアだった。
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『・・・』
電話をかけてきたはずのちゆきさんは何もしゃべらない。
「ごめんね、ちゆきさん・・・電話ありがと」
『どうしてヒカルに話しちゃったの?』
「メールでも書いたけどちゆきさんが大事だから」
『何時まで?何時まで二人ではいたの?』
「うーん12時半くらいかな?1時間ちょっとは話してたかも」
『ふ~ん。大体ね、あやちゃんの家にもとまったんでしょ?ヒカルも。
朝までなんて迷惑だと思わなかったの?』
「いや、他に潰れて泊まった人とかもいたし・・・
帰るタイミングなくしたというか・・・
まずかったですかね?」
『当たり前でしょ!あやちゃんだって大変に決まってるでしょ』
「そ、そうですか・・・」
『今日ね、あやちゃんあたしに電話よこしたよ』
「泊まられて大変だったって?」
『あんた達(ヒカルと俺)・・・馬鹿だよね』
「え?どういう意味?」
『みんなが寝た後、二人でずっと話ししてたでしょ』
「え?あっ・・・う、うん」
『あやちゃん、全部聞いてたんだってよ』
僕は絶句した。
全部?全部ってなんだ?
ヒカルとの会話を全部?
飲み会に行く事も、ヒカルと仲良しになってる事も?
二人の世界で話していたと思ったら、
あやこさんに聞かれていた?
ほんの一秒足らずでいろんな事が頭を駆け巡る。
そして何も答えはでない。
「えっ?!」
『全部聞かれてたの!
それをあたしに言ってきたんだよ。』
「全部って飲み会の事もだよね?」
『そう!』
どうしよう・・・
ちゆきさんにもあやこさんにも
最早なんの言い訳も効かないだろう。
僕は言い訳をするのを止めた。
『あやちゃん、凄くショックだったみたいよ。
裏切られたって。あきくんはヒカルが好きなんだねって。』
「なにも言えないですね、俺・・・」
『あきくんには言わないでねって言われたんだけどね。』
「教えてくれてありがとうございました。」
『あきくん、ヒカルの事好きなの?』
「いや、なんていうか嫌いじゃないですけど。。。
妹みたいな感覚で可愛いとは思いますけど
女性として好きとかないです。
俺が好きなのはちゆきさんだけです。」
本当に?
本当にそうだったのか?
確かにちゆきさんの事が好きなのは揺るぎない事実。
だけど、ヒカルの事を妹みたくただ思っていただけだったのか?
メールして電話して癒されて。
心を助けてもらったなら、それは特別な感情じゃなかったのか?
そう一瞬思ったけれど、
ちゆきさんとあやこさんに全てがばれてしまって
その気持ちは急速に変化していった。
このままじゃダメだ。
ちゆきさんにもあやこさんにもヒカルにも。
このままじゃ・・・
『あたしが言った事あやちゃんには言わないでね。』
「もちろんです。
自分ですべて話して、ちゆきさんからは聞いてない事にしてね。
それで全部謝ります。」
『うん』
「また、ちゆきさんに助けられちゃったね。
もう何度目なんだろ・・・」
『別にいいよ』
「ちゆきさん、今回の事はホントごめんね。
そして、ありがとう」
『あきくんの気持ちはわかならくもないから。
別に怒ってないよ』
「いや、俺はただ優柔不断だっただけです。」
『あきくん優しすぎるんだよ。』
「そんな事ないです。」
『でも、誰にでも優しくしたらダメなんだよ?
それが人を傷つけるときもあるから』
「は、はい・・・」
『それで?新年会は行くの?(笑)』
ちゆきさんがやっと笑ってくれた。
「絶対に行きません。」
僕はまだまだ笑えそうになかった。
『ふ~ん、ヒカルも来るならいけばいいのに』
「ヒカルが来ても行きません。
からかわないで下さいよ。
俺が好きなのはちゆきさんだけなんだから!」
『そんなのわからないでしょ(笑)
人の気持ちなんていつ変わるかなんて』
確かにそうかもしれない。
僕の気持ちも微妙に変化していた。
それをちゆきさんは察知でもしたのかな?
二人の間に出来てしまった小さな溝は
簡単に埋まるとは思えなかった。
しかし今回の出来事で僕の心は
再びグィッとちゆきさんに引き寄せられてしまった。
「ちゆきさん、本当にありがとう」
『ううん、あたしだって本当は嫌だったんだからね』
「うん、その事も含めてありがとう」
小さなわだかまりは少しずつなくしていこう。
年をまたぐ事になるからしばらく会えないけれど。
また、少しずつ彼女を癒せるように。
僕は一歩ずつ進むしかないのだから。
そしてそのためにはもう一つ仕事が残っていた。
それは、あやこさんの心のケアだった。
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