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その日の夜 僕は飲んだ。
飲みに飲んだ。
普段は殆ど飲まない酒を。
バレー大会の慰労会
20年ぶりの優勝
盛り上がらないはずがない。
こういう会って普通は前もって出欠をとり、
店に予約するものだ。
しかしこの日思いがけない優勝で当日参加が増えたのも
当たり前だったのかもしれない。
慰労会は各学校毎に行われるのが常だ。
当然ちゆきさんはいない。
去年まではこの席にいたのに・・・
一緒に優勝を味わいたかった。
それが僕の思いだった。
念願だった一中戦の勝利
嬉しかったはずの勝利
一中のあの人を見返しての優勝
しかしこの時の僕の心は晴れていなかった。
皆が優勝で盛り上がっている。
勝利の美酒に酔っている。
なぜか・・・
大会が終わった後、こんなことがあった。
それは西小OBの一中の選手の人からいわれた。
僕もよく知っている人だった。
「あき、おまえ、試合中かなり態度わるかったぞ?
リクリエーションだってわかってる?
目が真剣すぎるだろ(笑)」
『はぁ?』
なにいってんんだこいつ?と思った。
もちろんそんな事は口には出さない。
でもきっとムッとしていたかもしれない。
あの西小を馬鹿にした人からも言われた。
「あきくん、ちょっと目が怖かったかな
いつもあんなだったっけ?
試合中あたしのこと全然みなかったよね(笑)」
当たり前だろ?!
あんたに西小をバカにされて勝ちたくて
ここまで頑張ってきたんだよ!
ところが
どうやら一中の人達の大勢が
僕の態度や西小の勝ち方に疑問をもっていたようだった。
確かに僕はリクリエーションとはいえ
勝ちたくて真剣にやった。
顔も本気だったかもしれない。
けどなんだ?
真剣に勝ちたくてしたらダメなのか?
この時
僕は一中の人達が言っているのは
ただの負け惜しみだと思っていた。
と、同時に
僕は自分が一ヶ月間してきた事を振り返り
もしかして間違っていたのか?
と、思った。
そんな事が心の片隅にありながら飲んだ。
心は晴れていなかったけれど、優勝は優勝だ。
心の迷いをしまいこんで盛り上がる事にした。
二次会に行く事になった。
カラオケだ。
行くとそこには一中が来ていた。
ちゆきさんもいた。
ちゆきさんと会えた嬉しさと、
酔っていたせいもあり僕はこんな事をいってしまう。
「ちゆきさん卒業したら、西小優勝しちゃったね」
この時の僕の言葉がどれほど彼女を傷つけたかなんて
全然わかっていなかった。
ただ、ちゆきさんに
「優勝おめでとう」
といって欲しかっただけだった。
しかし、この時のちゆきさんの心は
その言葉だけでなく、もっと別なところでぐちゃくちゃになっていたんだ。
それも、全部僕のせいだった。
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