×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
決戦の朝
ちゆきさんからメールがきた
おはよ 昨日はありがとね 今日はがんばろうね
僕の全身に力がみなぎる。
体育館にいくとみんな集まっていた。
教頭もちゆきさんもりょーこさんは応援できていた。
結局出るかどうか分からないといっていたちゆきさんは
レギュラーになっていた。スタメンだ。
ちゆきさんと朝の挨拶を交わす。
夕べの事があって少し照れる。
なんだか不倫している2人がそそくさと挨拶を交わしているように感じた。
人の目があっても気にする事はないんだけれどね。
当事者だけが感じるなにかがある。罪悪感もあったかもしれない。
第一試合は二中戦だ。
僕にとっての決戦はこの時ではなかった。
この日
優勝とかそういうのは正直どうでもよかった。
二中戦も僕にとっては前座だった。
そう。。決戦は一中戦
二中戦はセットカウント2-0で圧勝だった。
戦った自分達も驚いていた。
いつの間にか僕らは強くなっていたんだ。
そして一中戦が始まる
「今まで厳しく練習してきたけど、今日はまずはバレーを楽しもう
そして、最後までどんなボールも諦めないで繋ごう!」
僕はそうみんなに檄を飛ばした。
それでも誰よりも真剣だったのは僕だ。
きっと楽しむ余裕なんかなかったと思う。
自分に言い聞かせるように言った。
第一セット 15-8で勝利
第二セット 9-15で敗北
最終セットが始まった。
予想通り一中は強かった。
しかしこの日の僕らは何かが違った。
練習でも拾えなかったようなボールでさえも繋ぎ、
ねばりにねばっていた。
序盤
相手にリードをゆるす
6-9で負けていた。
15点マッチでこの点差は危険だった。
しかし諦めるのは早い。
なによりそんなつもりはなかった。
試合中も檄を飛ばし続ける。
9-9に追いついた。
一中の選手達はみんな疲れていた。
僕らも疲れていた。
この時
僕の足は肉離れを起こしていた。
しかし足の痛みなどどうでもいい。
むしろ感じていなかったのかもしれない。
一進一退の展開が続き12-12まで試合は進む。
足が痛む、ような気がした。
「負けたくない!絶対に勝ちたい」
そう思った。
なにが僕をそこまでさせたのか?
西小をバカにされたからか?
ちゆきさんを敵にまわしてまでも・・・
勝負所で一中のミスとこっちのアタックでマッチポイントを迎える。
14-12
後一点だ。
僕らのローテは最高の布陣のところだった。
トスが上がった
とても高いトスだった
誰かがジャンプした
強く、ボールをたたきつけた
そのボールは相手のコートにたたきつけられた
その瞬間
会場全体が沸いた
そんな気がした。
男も女もない
全員で抱き合って喜んだ
涙を流した人もいた
急に足が痛みだす
僕らは勝った
その瞬間が一番最高の瞬間だった。
一中に勝ちたい!
ただそれだけでやってきた一ヶ月だった。
僕は本当に嬉しくて、泣きそうになった。
そこを目指してきたわけではない。
ただ一中の勝ちたくてやってきただけだった。
それでも結果はついてきた。
僕ら西小は優勝した。
実に20年ぶりのことだったという
しかし
僕らの勝ち方、やり方、態度は波紋を呼んだ。
そう・・・
最高だったのは勝った瞬間までだったんだ。
この後、僕は人生の谷へ落ちる
大げさかもしれないけど。
ちゆきさんとの関係が一番大切だった僕には
それが宝物だった僕にとっては、
つらい日々が始まった。
つづきが気になる方は→人気ブログランキングへ
ちゆきさんとどうなってしまうのか?!
ちゆきさんからメールがきた
おはよ 昨日はありがとね 今日はがんばろうね
僕の全身に力がみなぎる。
体育館にいくとみんな集まっていた。
教頭もちゆきさんもりょーこさんは応援できていた。
結局出るかどうか分からないといっていたちゆきさんは
レギュラーになっていた。スタメンだ。
ちゆきさんと朝の挨拶を交わす。
夕べの事があって少し照れる。
なんだか不倫している2人がそそくさと挨拶を交わしているように感じた。
人の目があっても気にする事はないんだけれどね。
当事者だけが感じるなにかがある。罪悪感もあったかもしれない。
第一試合は二中戦だ。
僕にとっての決戦はこの時ではなかった。
この日
優勝とかそういうのは正直どうでもよかった。
二中戦も僕にとっては前座だった。
そう。。決戦は一中戦
二中戦はセットカウント2-0で圧勝だった。
戦った自分達も驚いていた。
いつの間にか僕らは強くなっていたんだ。
そして一中戦が始まる
「今まで厳しく練習してきたけど、今日はまずはバレーを楽しもう
そして、最後までどんなボールも諦めないで繋ごう!」
僕はそうみんなに檄を飛ばした。
それでも誰よりも真剣だったのは僕だ。
きっと楽しむ余裕なんかなかったと思う。
自分に言い聞かせるように言った。
第一セット 15-8で勝利
第二セット 9-15で敗北
最終セットが始まった。
予想通り一中は強かった。
しかしこの日の僕らは何かが違った。
練習でも拾えなかったようなボールでさえも繋ぎ、
ねばりにねばっていた。
序盤
相手にリードをゆるす
6-9で負けていた。
15点マッチでこの点差は危険だった。
しかし諦めるのは早い。
なによりそんなつもりはなかった。
試合中も檄を飛ばし続ける。
9-9に追いついた。
一中の選手達はみんな疲れていた。
僕らも疲れていた。
この時
僕の足は肉離れを起こしていた。
しかし足の痛みなどどうでもいい。
むしろ感じていなかったのかもしれない。
一進一退の展開が続き12-12まで試合は進む。
足が痛む、ような気がした。
「負けたくない!絶対に勝ちたい」
そう思った。
なにが僕をそこまでさせたのか?
西小をバカにされたからか?
ちゆきさんを敵にまわしてまでも・・・
勝負所で一中のミスとこっちのアタックでマッチポイントを迎える。
14-12
後一点だ。
僕らのローテは最高の布陣のところだった。
トスが上がった
とても高いトスだった
誰かがジャンプした
強く、ボールをたたきつけた
そのボールは相手のコートにたたきつけられた
その瞬間
会場全体が沸いた
そんな気がした。
男も女もない
全員で抱き合って喜んだ
涙を流した人もいた
急に足が痛みだす
僕らは勝った
その瞬間が一番最高の瞬間だった。
一中に勝ちたい!
ただそれだけでやってきた一ヶ月だった。
僕は本当に嬉しくて、泣きそうになった。
そこを目指してきたわけではない。
ただ一中の勝ちたくてやってきただけだった。
それでも結果はついてきた。
僕ら西小は優勝した。
実に20年ぶりのことだったという
しかし
僕らの勝ち方、やり方、態度は波紋を呼んだ。
そう・・・
最高だったのは勝った瞬間までだったんだ。
この後、僕は人生の谷へ落ちる
大げさかもしれないけど。
ちゆきさんとの関係が一番大切だった僕には
それが宝物だった僕にとっては、
つらい日々が始まった。
つづきが気になる方は→人気ブログランキングへ
ちゆきさんとどうなってしまうのか?!
PR
この記事にコメントする