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好きな女性との出会いからの全て
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彼女が僕を見下ろす。

僕は目をつぶった_

ゾクッ・・・

ちゆきさんは僕の唇ではなく首筋にキスしてきた。
その場所から背筋にかけて快感が走る。

「ちょっ・・・そこじゃない・・・」

『うふふ・・・嫌なの?』

「嫌じゃ・・・ない・・けど・・・」

小悪魔的に笑う彼女はまだ続ける。

「そんなキス・・・嬉しいけど・・きもち・・いいんだけど
お、俺は普通に唇にしてほしい・・・」

『もー!贅沢だな(笑)』

「ダメ・・・ですか?」

『いいよ・・・』

そういった後、再び彼女は僕に覆いかぶさってきた。

唇と唇が触れ合い重なりあった。
僕からはなにもしない。
彼女の動きに全て任せる。

頭の天辺から足の先まで痺れるようなキス_

ずっとずっとこのままでいたくて
僕は彼女の顔に手をまわした・・・
髪をかき上げるように両手で。

縦と横

唇が何度も触れては離れ、離れては触れる。

次第に深くなってゆく。

一ヶ月_

ちゆきさんなしでもずっと大丈夫だったのに・・・
あっさりと僕は、再び彼女に引き寄せられてしまった。
惹かれてしまっていた。

「あ、ありがとう・・・」

『誕生日おめでと♪』

「キスのプレゼントだね」

『キスしちゃったよ(笑)』

「ダメだった?」

『ダメじゃないよ
でもあたし、自分からキスなんてしないから』

「俺にはしてんじゃん(笑)」

『あきくんだけだよ
教頭にだって自分からはしないし』

「うそくせ~」

『ホントだよ?』

「教頭は自分からガツガツいくタイプだもんね(笑)
俺は・・・わがままだから(笑)」

それが例え嘘だとわかっていても
単純にキスをもらえた事が嬉しくてたまらなかった。

「・・・ちゆきさん?」

『なに?』

「キスのプレゼントありがと。
大事にするね」

『うん♪』

「今の一回目だから、後99回ね(笑)」

『なにいってんの?!(笑)』

「え?キス100回のプレゼントじゃないの?」

『そんな訳ないでしょ(笑)』

そう笑い合いながら僕らはもう一度キスをした。
キスをしながら彼女を抱き寄せ
きつく抱きしめて・・・

そのまま再び愛撫をした。


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じゃあいつだったの?

「いいたくない」

言いたいはずもない。
自分の誕生日を
誰かに祝ってもらうならいざ知らず、
自分から祝ってくれだなんて。

『なんで?言いなさい(笑)』

「自分から自分の誕生日を言いたくないよ」

『今月だったの?』

「う、うん・・・」

『昨日?』

首を振る僕。

『じゃあいつだったの?教えなさい(笑)』

「・・・

俺が今年初めてちゆきさんに会った日だよ」

『え?いつ?いつ会ったっけ?』

「覚えてないの?」

僕は言いたくない事を言い、
自分の誕生日に会った事を覚えていないちゆきさんに不貞腐れて
車のシートにゴロンと寝転んだ。

『いつ?いつだっけ?』

「5分だけ会った時あったでしょ?
ちゆきさんの職場まで行ってさ。
あの・・・
御守渡した日だよ。」

『あ・・・』

ちゆきさんは思い出したかのように言った。

「あの日までちゆきさんに全然会えなくて
メールも電話もずっと我慢してて・・・
それでも、誕生日だったから神様にお願いしたんだ。」

『なにを?』

「【今日、ちゆきさんに一目でもいいから会わせてください】
って。それであの日会えたから俺はそれだけで嬉しかったんだ。」

『その時言ってくれれば良かったのに・・・
御守ありがとね♪』

「言えるわけないじゃん(笑)
ちゆきさんは試験で大変だしさ・・・
自分から自分の誕生日アピールとか・・・
言えないな~中々(笑)」

『何歳になったの?』

「36になったよ」

『そっか・・・おめでと』

ちゆきさんは僕を見下ろしている。
後部座席の背もたれにもたれかかっていたのに
真ん中あたりまで身を乗り出して。

「だからさ・・・もう!言いたくなかったのに!
言ってしまったから言うけど!(笑)
キス頂戴? ちゆきさんにキスして欲しいんだ。」

『あたしに会えたからそれで良かったんじゃないの?(笑)』

「そ、それは。。そうだけどさ・・・」

彼女は悪戯顔で笑っている。
笑いながら僕を見つめている。

寝転んでいる僕にちゆきさんの顔が近づいてきた。

僕は目をつぶった_


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『んっ・・・』

薄暗い車の中、彼女の声は微かに響いた。


久しぶりに折りたたみます。
性的な表現が含まれますので
苦手な方はスルーもしくはここで引き返してください。

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最終打ち合わせの帰り
時間は22時・・・
最初の約束では21時には打ち合わせを終わらせ
もう少し長くいられるはずだった。

『30分だけね』

いつまでもちゆきさんを帰さない訳にもいかない。
そういわれても仕方ないと思った。

『仕方ないでしょ、話しが盛り上がったんだから(笑)』

「まあね・・・」

一ヶ月ぶりの密会だった。

どう接していいか忘れている。

すぐにでもハグしたいけど出来ない。
キスしたいけど出来ない。
色々な事があった。
どうやっていたかさえ覚えていない。

ドキドキだけは覚えていた。

手を繋ごうと手を伸ばす。

彼女は応じてくれなかった。

「手・・・つなぎたい」

『繋がなくてもいいよ(笑)』

悪戯顔で笑う彼女

不貞腐れる僕。

誕生日の事を言いたかった。自分の。
けど、言えなかった。

15分くらい話した頃だろうか。
僕には時間がない。
迷っていたら時間はすぐになくなってしまう。

「ハグしたい」

何も答えない彼女

ハグしようと近づく。

そのまま彼女の匂いを感じて
僕は一ヶ月ぶりに彼女に触れた。

僕はハグが欲しかった。
彼女に抱き返して欲しかった。

しかし、それは叶う事はない。

「ちゆきさん?」

『なに?』

「ハグしてよ」

『今した』

「いや、ちゆきさんがさ、俺に」

『しないよ~(笑)』

「だめですか?」

『恥ずかしいし』

「今日は俺がちゆきさんに色々返してもらう日なんだ」

『え~なにそれ?』

「悪戯してもいい日」

『意味わかんないよ?』

「悪戯させてくれたら教えてあげる(笑)」

笑いながら僕は再び彼女を抱きしめる。
ドキドキが半端ない。それでも体が覚えていたのか・・・
そのまま背中に手をまわし、服の上からブラジャーのホックを外した。

『もう・・・あたし太ったから嫌だよ(笑)』

「そんなことないよ?ちゆきさんはいつも綺麗です。」

『そんな事あるの!』

僕は彼女を愛撫しだす。

『んっ・・・』

彼女の声が車に響いた_


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