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好きな女性との出会いからの全て
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『あきは気付いてたか?』
教頭は臆面もなく聞いてくる。

この時の自分の顏がどんな風だったかは想像も出来ないが、
僕は精一杯の作り笑いでこう言った。

『い…いや、二人でいるときなんかはお似合いだなとかって見てました…
もしかしたらお互いに好きなのかな?いやでもまさかな…と。』

僕がこの事実を知っていた事は絶対に隠さなければならない。
ちゆきさんに迷惑がかかるから…

『でも、その思惑を飛び越えて付き合ってるとは
思いませんでしたよ。あはは…』

渇いた笑いがカラオケの部屋に響く。
りょーこさんはずっと同じ表情で僕を見てる。

『そ、そういえばりょーこさんは全然驚いてないけど、
もしかして知ってたとか?』

当然、りょーこさんが知っていた事も僕は分かっていたが、
それさえもしらを切り通さなければならない。
りょーこさんの目をみながら僕がいうと、
りょーこさんはちょっとだけ目を逸らしながら小さく2回、頷いた。

『そ、そっかー!知らないの俺だけだったんだ…うけるな(笑)』

明らかに僕だけ空気が違う。空回りだ…

『で、教頭はそれを俺に言ってどうしたいの?』

『いや、ただ知ってて欲しかっただけだよ
聞いて欲しかっただけ。』

僕はそうは思わなかった。
きっと教頭にはいろんな思惑があったに違いない。

『俺が誰かに言うとか考えなかったんすか?』

『誰かに言うのか?』

『いや、誰にも言いませんよ』
本当は全てをぶちまけて二人の関係さえも
壊してしまいたかった。

だがそれは出来ない・・・
ちゆきさんが悲しむ顔を見たくない。

この時・・・

ちゆきさんが泣いてるように見えたのは
気のせいであって欲しかった…

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この後、教頭はさらに僕の心を壊す行動に出る
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『なんの話ですか?』

僕は平静を装いながら聞いた。
りょーこさんは黙って聞いている。

『ねぇやめてよ!』

教頭は黙ってちゆきさんの行動を遮る。
その顏は今までにない真剣な顏だ。

『いいんですよちゆきさん。話聞きますよ』
本当は聞きたいはずもない。
僕の言葉を聞いてちゆきさんも覚悟を決めたのか…

『実はなあき…』

『はい…』

『あきは気付いているかもしれないけど、俺な…』

『…はい……』

『…俺なあき…ちゆきが好きなんだ』

ちゆきさんは下を向いている

『でな』

『は、はい…』
生唾が出るがそれを飲み込めない。


『ちゆきも俺と同じ気持ちでいてくれてな』

僕は言葉が出ない。

聞きたくない!聞きたくなかった。
ふと見るとりょーこさんが僕を見ている。
物悲しい目だ。

そして…

『俺達、付き合ってるんだ』

一番聞きたくなかった言葉を僕は聞く事となる。

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ちゆきさんは下を向いたままだった…


いよいよというわけでもないけれど、
第六部が始まります。

第六部は今までとちょっと違い
僕の妄想です。
妄想だけど、現実です。

分かり難いけれど、答えは六部の終わりに



第六部 妄想

飲み会のお誘いがりょーこさんからあった。
例の4人のメンバーらしい。

食事をしてカラオケ。
僕はどうしても不安を抑え切れなかった。

しかし、ちゆきさんとりょーこさんからの
誘いを断れるはずもない。


第2回目のカラオケの会。
楽しく食事し、カラオケも盛り上がった4人。
時計は22時を指していた…

『いや~今日も楽しいですね。この後どうしますか?』
僕がいうと

『そうだね~カラオケ延長する?』
りょーこさんが答えた。

『あーあたし飲み過ぎたー。
延長でもどっちでもいいよ♪
それとも4人でホテル行く?(笑)』
ちゆきさんは相当酔っていたようだ。

相変わらずちゆきさんはみんなでいると
面白くてエロいなぁ(笑)
でもそこがいいんだよな。
などと僕が思っている横で教頭一人浮かない顏をしている…

どうしたのかな?
と思っていると教頭が口を開いた。

『実はあきに話があるんだ』

一瞬嫌な予感がしてちゆきさんの方を見る。
ちゆきさんは教頭を見つめている。

なんの話ですか?
と僕が口を開く前にちゆきさんが

『ちょっと!何の話するの?』
少し強めの口調で言った。

『ちゆきは黙っててくれ』

ちゆき!?
教頭が僕の前でそう呼ぶのは初めてだ。

きっとあの事だろう…

そう思いながら心臓は苦しく高鳴っていく。

僕は覚悟を決めた…
こんにちはポテトです。
この物語も第5部まで書き終えました。

実はこのブログの『僕の恋』ですが、現在進行形です。
もちろん今まで書いてきた事は全て過去の事です。

しかし、壮大な計画があり綿密に計算して
書いているわけではなく、
ある程度頭で整理しつつ、
考えて書いてはいるのですが
話があまりにも前後していて読んでいる方が分かりにくく
なってきてるんじゃないかな?と思い、
年表のようにリンクでまとめてみたいと思います。


2008年7月 現在進行形 6年前全ては始まりました。
2002年4月 ちゆきさんとの出会い 

2005年6月 初めてバレー大会に参加 第1話出会い
 

2006年6月 バレーで準優勝。ちゆきさんとの絆が… 第2話絆 

2007年4月 ちゆきさんと同じPTA本部に選出  
2007年4月 ちゆきさんと教頭が出会う 第3話転機 

2007年5月 初の本部役員会 携帯交換 第9話交換 

2007年6月 3度目のバレー大会 2人の関係に気付き始める 第10話気付き 

2007年7月 バレーの慰労会 少しづつ確信へ 第11話両思い 第12話うそつき 

2007年8月 ちゆきさんのバレーチームに入る 第4話行動 

2007年9月~2008年1月色々な事があったけどまた記事にはしていません。
今のところ予定もありません 

2008年2月 ちゆきさん小学校最後の飲み会 第21話りょーこさん 

2008年3月 ちゆきさんとりょーこさん小学校卒業 
2008年4月 4人のカラオケの会 結成 1回目 第22話複雑な思い 第23話確信 

2008年5月11日 ちゆきさんに思いが伝わった日
 第5話本当の出会い 

2008年5月13日 ちゆきさんと教頭の事を聞く 第6話告白 
同じ日 5月13日 初キス 第7話キス 

2008年5月17日 初めての抱擁 そして… 第13話密会~17話距離感 

そして密会を続ける僕ら 

物語は第六部へと続く …

『俺たちの事、あきに言った方がいいんじゃないか?』


教頭がちゆきさんにいった言葉。

僕が聞きたくない言葉。


あの4人で行ったカラオケの後、
約3ヶ月後に僕はちゆきさんに気持ちを伝えた。
正確には伝わったというべきか。

その後

僕は色んな理由をつけては彼女とふたりきりになる事を望んだんだ。

バレーの練習帰り
飲み会の送り迎え
今までではありえなかったけれど、
彼女とふたりきりになるために飲み会も開いた。

それでも長くて1時間
そしてそれは誰も知らない密会だ
知られてはいけないことでもあった。

今まで以上に僕らは一緒にいた。
だがしかし、それが逆に教頭の嫉妬の心に火をつけたのかもしれない。

表面上は仲良くしている。

でも…

下手をすれば彼氏である教頭よりも
僕のほうが彼女と会える回数が多かった。
たとえ時間が短いとしてもだ。

だからこそ
教頭は僕に自分達の関係を打ち明けたかったのかもしれない。

僕はちゆきさんとヤクソクをしていた。
『俺がちゆきさんと教頭の関係を知っている事を教頭に言わないで下さい』 と。

彼女はヤクソクを守ってくれていた。
ヤクソクは約束として守られていた。

彼女を愛撫したとき
僕はもう二度としないとヤクソクしたのに
会うたびじゃないけれど
そのヤクソクは守られていなかった。

僕はウソツキだ。

彼女は正面からではないけれど
僕の気持ちを受け止めてくれている。
約束も守ってくれている。

僕はどこか逃げ場をつくりながら
彼女と密会を続けていた。


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そして

2回目のカラオケの日がやってくる
いつもの4人で。

僕は胸騒ぎがしていた。

 第五部 完
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