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ヒカルとデートの約束はしたが、
それが果たされるのはもう少し後の事。
時は2月
バレーのシーズンはまだ先だけど
今年は他の町の大会にも参加しよう!
ということになって3月から大会がある。
ちゆきさんとまた一緒にいる事ができる。
僕の禊ぎは終わった。
禊ぎの反省会をする事になる。
それは最初からの約束だった。
僕とちゆきさん、あやこさんとその旦那さん。
本当はヒカルも呼ぶ予定だったけれど
結局は4人で行った。
ちゆきさんとヒカルと一緒にいたくなかった。
新年会の帰りに僕は禊ぎのときにあった話しや、
メール攻撃をもらった事を全部話した。
デートしたがってる事も全部。
『ヒカルはやっぱりあきくんの事好きなんだね』
「どうだろうね・・・わからないけど、
もしかしたら・・・って思う」
『あたしは女だからわかる。絶対そうだよ』
「少しは妬いてくれる?」
『妬かない(笑)』
「ちぇっ」
僕は少し不貞腐れた。
ちゆきさんに妬いて欲しかった。
『少しね・・・少しだけ妬いた』
照れくさそうに呟く。
新年会の帰りにも密会をしていた。
2週連続で。
この日僕はちゆきさんをいつもに増して抱きしめた。
妬いていたのかどうか・・・
ちゆきさんもいつもよりも応えてくれたような気がしていた。
いつものならそんな事は滅多にしないのに、
服を全部脱がせ裸にして
とはいっても上半身だけだけど・・・
座席にもたれさせて僕が覆いかぶさるように
抱きしめていたのに、ちゆきさんを膝の上に乗せ
向かい合うように抱き合った。
当然
キスも何度もした。
『あやちゃんは勘違いしてるなぁ』
「なにが?」
『あきくんがヒカルを好きだと思ってる』
「そうなんだ(笑)
でもそのほうが俺たちには都合いいね」
『なんで?』
少し強い口調だ。
「だって、俺がちゆきさんを好きだっていうより
ヒカルと疑われてたほうがいいじゃない(笑)
カモフラージュ?」
『あたしはなんか嫌だな(笑)』
「なんでだよ(笑)」
『なんかわからないけど嫌だ(笑)』
「ヤキモチか!」
『だって!おかしいでしょ?
ヒカルがあきくんを好きなのにさ!』
むきになる彼女が可愛い。
「ヒカルが俺を好きかどうかはわからないけど
別にいいじゃん。あやこさんにはそう思わせておけば」
『あたし、あやちゃんに言うから』
「なにを?」
『本当はヒカルがあきくんを好きなんだって』
「言わなくていいよ(笑)」
『だって・・・』
まだ騒ぎそうなちゆきさんの口を僕は塞いだ。
『もう・・・』
「俺が好きなのはちゆきさんだけですよ」
『うん・・・ありがと』
こんなやりとりがあって
ちゆきさんに溺れないわけがない。
僕の心は以前に増して加速する。
そして
禊ぎの反省会当日
僕は再び暗闇を彷徨い始める。
自分を好きでいてくれる人がなにを言えば喜んで、落胆して、翻弄されるか、なぜかわかってしまうし、簡単にできちゃうんだよね。
でもポテトさんがちゆきさんのためにどんな思いをしようとすべて受け入れる・・・それはいいと思うけど、ヒカルさんがポテトさんのために一喜一憂するのを楽しんだりしないでほしいな。
ちょっと前のポテトさんのブログからは、友人としてヒカルさんをかわいく思い、大事にしているのが伝わってきたのに、なんか残念だな。
ちゆきさんとの関係をカモフラージュするために利用するなんて、じゃあ、同じように、ポテトさんは教頭さんとの関係をカモフラージュするために使われてみたいですか?
ちゆきさんもちゆきさんで、ほんとはヒカルさんがポテトさんを好きなんだって、あやこさんに言いたがってて。
ポテトさん、ポテトさんはヒカルさんに恋してない、ヒカルさんもポテトさんに恋してない、って、あやこさんには宣言してほしいな。
ヒカルさんを守ってほしいな。
ポテトさんがヒカルさんに気をもたせるようなこと一切しなければ、そのうちヒカルさんの熱もさめると思います。
ポテトさんだって友人としてのヒカルさんを好きでしょ?