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ちゆきさんとの約束を果たす事ができ、
僕は抜け殻のようになっていた。
何故かは自分でもわからない。
わからないけど、やる気がおきなかった。
バレーの本大会まで一ヶ月しかない。
本当ならちゆきさんを優勝させるためにも
テンションあげて頑張らないといけない。
にもかかわらず、僕はやる気がおきなかった。
もしかしたら予選会で頑張りすぎたのかな？
とも思った。
そしてあの時は、ちゆきさんと本大会へ行きたい
連れて行きたい。旅行に行かせたくない。
そんな思いで、そんな思いだけで突っ走った。
本大会はそういうことは一つもない。
優勝したらデート
そういわれてはいたけど、冗談めいてもいたし
現実感がなかった。
堂々とデートしてやる！なんて思ったりもしたけど
張り詰めていた気持ちが切れたのか
それとも伸びきってしまったのか･･･
「ちゆきさん・・・俺なんかテンションあがらないんです」
『予選終わったばっかりだしね、いいんじゃない？
ゆっくり休みなよ。また少しずつ頑張っていこう♪』
弱い僕はあまり見せたくないけど
そんな僕にちゆきさんは優しかった。
僕が頑張れたのはちゆきさんのおかげ
彼女がいたから。
大会でも彼女は頑張っていた。
それに刺激され僕も引っ張られた。
引っ張ってるつもりだったのに本当は逆だった。
『あきくんがいっぱいチーム引っ張ってくれたから』
本当はあなたが僕を引き上げてくれてるんだよ。
ちゆきさんには感謝してる。
いろんな事、たくさん。
朝からハグしてくれた事も
手と足にマジックで書いてくれた事も
試合中何度も笑顔くれた事も
励ましてくれた事も
美しいトスを何度も上げてくれた事も
僕に勇気をくれた。
人を好きになるパワーって凄い
自分にあんなに力が出せるなんて。
それなのに僕は
何故だかテンションが上がらないまま
バレーの練習を重ねていく事となる。
肉離れも再発していた。
けどそれよりも
なにか心に穴が開いたような。
そんな錯覚に陥っていた。
安眠出来たのは
ぐっすりと眠れたのは
大会の夜だけだった。
人生で初めて
眠れない夜が続いていく。
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ADMIN全てが終わり布団にもぐる。
疲れた＿
心も体も頭も全部。
ぐっすり泥のように眠る・・・はずだった。
なのに何故か頭が冴えて眠れない。
ちゆきさんが頭に浮かんでくる。
密会の後は大概メールはしない。
僕がしたとしてもちゆきさんからの返信は
ないことのほうが多い。
さっきまで抱き合い、キスまでしていたのに
逢瀬が終わると同時に不安になる。
会っても会っても不安がなくなる事はない。
それはきっとこの先も続くような気がする。
そういう恋愛に未来はあるのかな？
僕はちゆきさんのどこが好きだったんだっけ？
そして携帯を握り締めていた。
メールしよう！
なんて打つ？
携帯の画面を見つめていると着信の画面に。
ちゆきさんからだ。
今日はお疲れ様。
一緒にいると中々言えないんだけどさ。
あきくん 今日は一番活躍してたよ
私は誰よりも あきくんの勝つっていう
気魄がみんなに伝わって一丸に
なれたって思ってる。
本当にあきくん凄くよかったよ。
あきくんのセッターでよかった。
ありがとう♪
あと、ワインとチーズもありがとう(笑)
僕はちゆきさんに誉めてもらいたかったのかもしれない。
そのために頑張ってきたのかも。
本大会へ連れて行くという約束はしたけど
このメールで僕の心は満たされる。
安心が広がっていく。
そして僕もメールを返した。
『俺もちゆきさんがセッターで幸せです。
きっとちゆきさんに上げて欲しい人って
たくさんいると思うんだよ。うちのチーム以外にもさ。
その中で俺が上げてもらって、しかも
あきくんのセッターでよかった♪
なんて言われたら幸せすぎます。
ちゆきさんを優勝させてあげる約束はまた今度に
なってしまったけど、本大会に連れて行く約束は
守れたのでホッとしてた。
たくさん誉めてくれてありがとね。
前にも言ったけど、俺はちゆきさんが上げてくれる限り
ちゆきさんが傍にいてくれる限り
もっともっと強くなれる！
またがんばろうね♪
メールありがと。凄く嬉しかった』
なにか･･･興奮していた。
だけどその後僕は
ぐっすりと眠りに就くことが出来た。
第十三部 再び 完
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本日も引き続き折りたたみます。
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約束を果たした僕は精神的にも肉体的にも
疲れ果てていた。
緊張が一気に解け
体の中から何かがどっと出来てたみたい。
慰労会＿
一次会の居酒屋も
二次会のカラオケも
片時もちゆきさんの傍を離れなかった。
ちゆきさんの隣
それは物理的に2つあるけれど
その片方は絶対に他の男には渡したくない。
たとえチームメイトだとしても。
心のとなりは･･･
僕は隣にいることが出来ないとしても
心のどっかにいられればいいのかな？
そう、ちゆきさんの心のどこかに。
すべてが終わり21時
いつもの会話が繰り返される
「ちゆきさん、今日も寄り道いい？」
ここから先久しぶりに折りたたみます。
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ブログ開設から約半年
ブログHIT数も20000を越えました。
ありがとうございます。
読者の方も確実に増えているようで
たくさん読んでいただいて本当に感謝しています。
また、コメントをつけていただいて
ありがとうございます。
本当に勇気が湧いてきます。
いつの間にか本編も100話を越えました。
最初の頃は彼女との出来事を記録したい
そう思って始めましたが
正直ここまで続くとは思っていませんでした。
記事数はこの記事を合わせて118本
外伝やらなにやらで稼いだ感も否めませんが
結構書いてきたなと。
それもこれも応援してくださるみなさんのおかげです。
この先もうすぐですが
ブログがやっとの事で現実に追いつきそうです。
いや実を言うと僕にもわからないんですけど。
なにせ彼女の行動はいつでも読めませんから(笑)
どんな事が起こるかわからない。
ジェットコースターにでも乗せられてるかのような
そんな毎日です。
だから、また書くこと書きたい事が出てくるかもしれない。
そうしたならもう少し続けたいと思います。
現実にブログが追いついたら
一度一区切りをつけたいと思っています。
その時がいつになるのかは
結局ちゆきさん次第なのかもしれません(笑)
その時までどうかみなさん見守っていてください。
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もう少しの人達に僕の想いを知ってもらいたいのです。
なにか感じた事、気になることなどありましたら
是非コメントしてください。
みなさんのコメントで本当に勇気をいただいています。
