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好きな女性との出会いからの全て
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一人帰って布団の中。
僕はメールを打っている。

ちゆきさんに打っている。

【キスは出来ない】

それは今までもずっと言われ続けて来たことだろ?
それでも酔っていない彼女がハグをくれただけだって・・・
十分すぎるじゃないか。

そう思って
僕はまた、自分の心を押し殺して
明るくメールを打った。

今日はごめんね

その言葉は綴ったが
後は明るくメールを打った。

ちゆきさんから返信が来た。

『ごめんね、やっぱりキスだけは出来ないの
でも、このままあたしたちがずっと楽しく
一緒にいられたら、10年後くらいだったら
キス、本当のキスしてもいいかもね。
10年後あたしの事好きなわけないよね。

でもね

今年は無理だったけど、来年は優勝しようね!
あたしたちのチームでさ!
そしたら1日デートしよ♪約束だしね♪』

彼女の無邪気さは時に辛い。
単純にメールをもらえることは嬉しい。
でも、時々僕の胸に突き刺さる事もある。

傷ついた僕の心はどこへ向かうのか?

その日

僕は同時にヒカルにもメールをした。

なんの事はない。

普通のメール

「今日はバレーお疲れ様
また来年もよろしくお願いします。」

みたいなそんな感じのメールだった。

まだこの時は・・・


Aチーム最後の練習の次の日は
僕らのチームの最後の練習だった。

この日

Aチームから僕らのチームに4人練習参加があった。

普段はあまりこないけれど、それなりに交流はあったし、
僕やちゆきさんが通って仲良くなった若手達だった。

その中の一人が僕にこういった。

〔あきくん、今日おわったらうちらと
あと、そっちのチームの誰か誘って
カラオケでもいきませんか?〕

誘ってきたのはAチームの問題児マリだった。
普通に友達として付き合うとそうでもないようだけど
バレーが絡むと問題があるようだった。

マリは32歳既婚 
明るいが神経質で意外と細かい事にうるさい性格だった。

個人的には別に嫌いじゃなかったからOKした。

ちゆきさんも誘ってみよう♪

この時はそんな風に気楽に思っていた。

だけどそれは本当にツラク
僕にとっては地獄のような
そんな日々の入り口だった。

全ては僕が蒔いた種ではあったのだけど。


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ちゆきさんは僕とヒカルのアドレス交換を笑ってみていた。

Aチームは町のはずれにある。
僕らが住んでいる地域とは少しばかり離れている。
Aチームにちゆきさんも練習参加する時は
二人で車で行くのが常だった。

この日も車で二人で。

「たまにはちゆきさんの車で行きたいな~
いつも飲み会の時は俺ばっか車だしてるし(笑)」

ほんの冗談のつもりだった。

『いいよ、じゃあお迎えにあがりますね。』

とはいっても自宅まではちょっと難しいので
近くの施設の駐車場で待ち合わせて
そこからあいのりしていった。

帰り_

『あきくん、ヒカルとメール交換したんだねー』

「そうですね~何気なく言ったら教えてくれました(笑)」

『あきくんメールまめだもんね。
いろんな人としてるし。』

「そんな事ないですよ~まめなのはちゆきさんにだけ。
いろんな人とだってしてないよ~」

ヒカルともう少し仲良くなりたかったのは否めない。

「それよりちゆきさん・・・今日は少し寄り道できる?」

『今日は無理だよ』

「ちょっとだけ、ね?」

『・・・もう、ちょっとだけね』

この日はいつもの僕の車じゃない。
ちゆきさんの車。
運転席と助手席。
それもいつもと反対。

手を繋ぐ

『あきくん危ないよ・・・』

「だめですか?」

『だめ』


僕らは密会場所へ向かった。

話を少しだけしたら帰らないといけない。
いつものようにいつの間にか1時間2時間なんて出来ない。

キスしたいな_

そう思った。

「キスしたい」

『ダメだよ』

酔ってなくても
キスしたのはつい一週間前のことだった。

「なんで?」

『わかってるでしょ?』

わかるけどわかりたくない。


キスもして深いキスもして
愛撫もして抱きしめて。
僕はちゆきさんの心に入り込んだと思った。

酔ってなくても深いキス。

そう思っていたのは僕だけだったのかな

深いキスには続きがあった。
深いキスだと思っていたキスは
彼女にとってはそうじゃなかったんだ。

『あきくんとしてるのは深いキスじゃない』

そういわれた。
あんなに頭が真っ白になって
舌が絡みあう長いキスが深いキスじゃない?!

『本当のキスは・・・教頭としか出来ないの』

聞きたくない『教頭』という言葉。

深く落ち込まないわけがない。
心臓に何かを突き刺されたような痛みが走った。

今日はハグだけね

そういって彼女は僕を抱きしめてくれた。
同情からだったのかな?
僕はきっとそんな顔をしていたんだと思う。

ちゆきさんはそっと触れるような
軽いキスさえも許してはくれなかった。

ちゆきさんの温もりが
ちゆきさんの匂いが

僕の手に、体に残っている。

さっきまで抱きしめていた
その感触が・・・
僕の心に追い討ちをかける。

でも、いつの日か
彼女から本当のキスを・・・

酔っていないときに奪いたい。

そんな日はきっと来ない。

そう思って僕は
彼女が去った駐車場で
車の中一人

呆然と立ち尽くし泣いてしまった。


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僕がAチームで練習を始めて大分経った。
Aチームの監督であるのりおさん以外にも
素晴らしい人達ばかりが揃っている。

僕はその中で少しずつではあるけれど
成長していった。
そして心の中で噛み締める。

全てはちゆきさんのおかげだと。

最初のうちはぎこちなかった態度も
何度も通ううちに慣れも出てきて
緊張感で一杯でなにも出せないでいたけれど
次第に自分を出せるようになってくる。

Aチームのみんなとも打ち解けてきて
練習自体も楽しくなってきた。

緊張する僕にたくさん話しかけてくれる女の子がいた。

彼女の名前はヒカル。

からからと屈託のない笑顔で笑う彼女によく助けられていた。

彼女はチームのマスコット的存在。
明るくていつも笑っていて
バレーが上手くて盛り上げ上手。

と、いっても僕とは一回り以上も離れた22歳。
好きとかそういう感情じゃなく、妹みたいな感覚だった。

たまにちゆきさんともAチームに一緒に練習にいっても・・・

『ヒカルは本当かわいいよね~
なんかなでなでしたくなっちゃう(笑)』

〔え~やめてくださいよ~そんな事ないですって!
ちゆきさんこそセクシーですよね!〕

「いや!ヒカルはかわいいと思うよ。
なんかその笑顔がいいとおもう(笑)」

〔あきくんまでからかわないでくださいよ!〕

この頃、僕とちゆきさんはもう特別な関係になっていた。
Aチームの練習帰りにもよく密会をしたものだ。
ヒカルのこともよく話したりした。
純粋に二人ともヒカルが好きだった。


ちゆきさんが色んな人とメールをしているのを見て
色んな男性からくどかれるのを聞かされて
教頭の事をたまに聞かされたりもして。

僕には気を遣わなくて済むから楽だ。
メール返さなくてもあきくんは怒らないし♪

気を遣わないと、気にとめない

は、ちがうと思う。
僕はちゆきさんに気にとめられてないんじゃないか?
そう、何度も悩んだ。

その度に強く思う。

ちゆきさんをそうやって楽させてやれるのは僕だけだ!と。
傍からみたらバカに見えるかもしれない。
もしかして?ちゆきさんの都合のいい男に・・・

そんな考えは心の奥に押し込めた。
ちゆきさんを信じたかった。

そんな日々が続いた2008年の12月

Aチームに来るようになって8ヶ月が経っていた。

その日はAチーム今年最後の練習。

ちゆきさんの事で幸せだったと同時に悩んでいた僕。

誰にも相談できることもない。

メールが欲しかった僕。

日常でもなんでもいい、取り留めのないことを
気軽に話したい。

ヒカルとメールしたいな・・・

そう思っていた。

しかしメアドなんて知らない。

聞けば教えてくれるかな?

そう思ったけど仲良くなってしまってから聞きにくい。

でもこの日は今年最後の練習日。
今日聞き逃したら1ヶ月は練習がない。
ずっとヒカルにアドレスを聞きたかったけど
聞けないでいた僕。

後がない!ということはなかったけれど、
1ヶ月練習がないということが僕の背中を押した。

「ヒカル?メール教えてもらっていい?
俺、ヒカルとメールしたいな」

〔ああ、いいですよ♪〕

ヒカルはあっさりと教えてくれた。

隣にはちゆきさんがいた・・・



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バレーを始めて1年半が過ぎた。
早いものだと思う。
ちゆきさんを追って、ちゆきさんと一緒にいたくて。

そんな動機で始めたバレー。

そんなバレーに思いがけずはまっていた。
ちゆきさんと一緒に優勝したい。
もっと強くなりたい!その思いが強かった。

僕らのチームは町の中でもそう強くない。
今年の大会での結果は出来すぎといっても過言ではなかった。

自惚れるわけじゃないけれど
僕が成長した分だけチームは強くなる。
そう思っていた。

話は2008年の春
今から約1年程前の話

僕はアタックが上手くなれず悩んでいた。
セッターもその頃はちゆきさんではなく他の人だったし
チームも勝てない日々が続いていた。

僕は悩んだ挙句ちゆきさんに相談した。
まだ、特別な関係にもなっていない頃だ。

「ちゆきさん、俺、もっとバレー上手くなりたんですけど、
このままじゃ駄目だと思うんですよ。今のままの練習じゃきっと・・・
チーム練習がダメというわけじゃないんですけど、
もっと厳しい環境でやりたいなって。」

『うん、いいんじゃない?いいと思うけど?』

「それでですね。ちゆきさん、Aチームの監督と
知り合いでしたよね?確か仲良かったと思うんですが
そのチームの練習に混ぜてもらえないか
聞いてもらってもいいですか?」

Aチームというのは町で一番強いチーム。
その監督は町で1.2のアタッカーだった。
その監督とちゆきさんは仲良しだったから
その繋がりにすがってみた。

『いいよ♪言っておくから頑張ってきなさい♪』

「ありがとうございます」

結果は予想通りというかなんというか、
ちゆきさんの力はやはり絶大で、
僕はそのチームで練習が出来るようになった。

練習できるようになっただけじゃない。
ちゆきさんは僕の悩みまでその監督に
伝えてくれて、監督は僕に目をかけてくれ
様々な事を教えてまでくれた。

技術的な事だけではない、精神的な事まで
色んな事を教えてくれた。

監督の名前はのりおさん・・・

彼もまた

ちゆきさんの事を好きな男の一人だった。

新しい練習場所をみつけた。
新しい環境、新しい仲間。

そして僕も

新しい出会いをする事になる。

しかしまだこの時は

ちゆきさんとも本当の出会いはしていない。

片思いが一番強かった時期。

新しい出会いに気づくのは

もう少し先の事となる。



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手紙も贈る。2度目の手紙・・・
最初はきっと誰だって感動する。
2度目は?ドキドキもなくなってしまうのかな?
それはわからない。
手紙は手元に残る。そう、捨てない限りは。

ちゆきさんの迷惑もかえりみず、
僕は自分の気持ちと自己満足で突っ走ってしまった。

どんな思いでちゆきさんはこの手紙を受け取ったのか・・・



Meerry Chirismas

いつもありがとう♪
これはささやかながら俺からちゆきさんへの
感謝と愛を込めた贈り物です。

ずっとクリスマスになにかあげたいと考えていて
いろんな事考えてたんだ。
でも、俺からのプレゼントだし
なにか形に残るものだと大変かな?と思って
結局ワインにしました(笑)

それでもね、こんな事わざわざばらすけど(笑)
本当に色々調べたんだよ~ワインの事!

最初はネットで調べてさ。
ワインの種類とか味とかね。
でも俺酒飲まないからさっぱりわからなくて(汗)

ちゆきさんは甘口が好きだっていってたから
それ中心に調べたりしてさ・・・
で、調べてたらどっかの金賞受賞とかいっぱい出てきて
でも渋口だったり重いとか軽いとか辛口とか
もうパニック状態(笑)

 




その後は酒屋さん回り
何軒くらいまわったかな~
忘れたけど結構回ったんだよ
仕事中にもたまにね(笑)

で、結局今回選んだワインに辿り着きました。
気に入ってもらえると嬉しいんだけども・・・
ま!自信はない!!!(´∀`)アハハハ

何万円もする指輪やネックレスや時計
そういうものはあげられないけど
(いや頑張ってお金貯めればね!やれないことはなんだけども(笑))
時間と手間は惜しまなかったつもり!
後は真心?(笑)ちゆきさんがどうしたら喜んでくれるか?
そればっかり考えてた♪
 
 
チーズはおまけだよ。
それでも包装紙やリボン買ってきて
ぜーんぶ自分でやったんだぜ!マジマジ(笑)

こういうことって言わなきゃかっこいいんだろうけども!
そういう手作り感を伝えたかったんじゃ!(笑)

 
 




いつもいつも俺の気持ち受け取ってくれてありがとう
今の俺は本当に幸せ物です。

ちゆきさん・・・ずっと仲良しでいようね♪
ちゆきさん・・・大好きです♪

おっと!今日は感謝のプレゼントだった(笑)
自重自重(^_^;)
あ~でも愛も込めてるからいいかな♪

ちゆきさんが良いクリスマスをむかえられますよ~に♪

メリークリスマス!ちゆきさん



感謝と愛を込めて・・・





あきより
 
 

 


翌日メールが来た。
すっごく喜んでくれたみたいだった。
それだけで僕は満足だった。

どうやら結構有名なワインだったらしく
ちゆきさんのお気に入りだったみたい。

僕のクリスマス大作戦は
一応?成功したみたいだった。


第十八部 クリスマス 完結
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