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全てが終わり布団にもぐる。
疲れた_
心も体も頭も全部。
ぐっすり泥のように眠る・・・はずだった。
なのに何故か頭が冴えて眠れない。
ちゆきさんが頭に浮かんでくる。
密会の後は大概メールはしない。
僕がしたとしてもちゆきさんからの返信は
ないことのほうが多い。
さっきまで抱き合い、キスまでしていたのに
逢瀬が終わると同時に不安になる。
会っても会っても不安がなくなる事はない。
それはきっとこの先も続くような気がする。
そういう恋愛に未来はあるのかな?
僕はちゆきさんのどこが好きだったんだっけ?
そして携帯を握り締めていた。
メールしよう!
なんて打つ?
携帯の画面を見つめていると着信の画面に。
ちゆきさんからだ。
今日はお疲れ様。
一緒にいると中々言えないんだけどさ。
あきくん 今日は一番活躍してたよ
私は誰よりも あきくんの勝つっていう
気魄がみんなに伝わって一丸に
なれたって思ってる。
本当にあきくん凄くよかったよ。
あきくんのセッターでよかった。
ありがとう♪
あと、ワインとチーズもありがとう(笑)
僕はちゆきさんに誉めてもらいたかったのかもしれない。
そのために頑張ってきたのかも。
本大会へ連れて行くという約束はしたけど
このメールで僕の心は満たされる。
安心が広がっていく。
そして僕もメールを返した。
『俺もちゆきさんがセッターで幸せです。
きっとちゆきさんに上げて欲しい人って
たくさんいると思うんだよ。うちのチーム以外にもさ。
その中で俺が上げてもらって、しかも
あきくんのセッターでよかった♪
なんて言われたら幸せすぎます。
ちゆきさんを優勝させてあげる約束はまた今度に
なってしまったけど、本大会に連れて行く約束は
守れたのでホッとしてた。
たくさん誉めてくれてありがとね。
前にも言ったけど、俺はちゆきさんが上げてくれる限り
ちゆきさんが傍にいてくれる限り
もっともっと強くなれる!
またがんばろうね♪
メールありがと。凄く嬉しかった』
なにか・・・興奮していた。
だけどその後僕は
ぐっすりと眠りに就くことが出来た。
第十三部 再び 完
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約束を果たした僕は精神的にも肉体的にも
疲れ果てていた。
緊張が一気に解け
体の中から何かがどっと出来てたみたい。
慰労会_
一次会の居酒屋も
二次会のカラオケも
片時もちゆきさんの傍を離れなかった。
ちゆきさんの隣
それは物理的に2つあるけれど
その片方は絶対に他の男には渡したくない。
たとえチームメイトだとしても。
心のとなりは・・・
僕は隣にいることが出来ないとしても
心のどっかにいられればいいのかな?
そう、ちゆきさんの心のどこかに。
すべてが終わり21時
いつもの会話が繰り返される
「ちゆきさん、今日も寄り道いい?」
ここから先久しぶりに折りたたみます。
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準優勝だった。チーム初の快挙
優勝出来たなら、ちゆきさんとのデートが待っていたが
そこまでの力はなかったみたい。
最後は足が攣ってしまった。
そして僕は飛べなくなって。
ちゆきさんに書いてもらった『飛』も『跳』も
汗でかすんでいた。
それでもちゆきさんとの約束を果たし
11チーム中8位でも良かったのに
準優勝できて僕は心のそこからホッとしていた。
紛れもなく
ちゆきさんの力だと思った。
ちゆきさんを好きな気持ちの力。
スゴク大きなパワーをもらって
自分でも信じられないような力を出せた。
本当に良かった。
優勝チームに競り勝った僕らは
続く2試合目
圧倒的に勝った。
今でも信じられないが
町で2番目に強いチームにだ。
セットカウント2-0
点数も15-4と15-3だった。
勢いが違ったのかもしれない。
僕自身は緒戦に全てといって良いほど
力を出したはずだったのに
そのまま勢いで勝ってしまった、と思う。
その時点で本大会への出場は決まった。
なんと予選を1位通過。
上位4チームで行われる決勝トーナメントへ
準決勝でも苦しんだが
逆転勝ち
セットカウント2-1
そして臨んだその日の4試合目
初の決勝進出
僕はデートの約束を思い出していた。
「ちゆきさん?」
『なに?』
「優勝しちゃっていいの?」
『優勝しちゃって♪』
すっごく可愛く見えた。
このまま優勝したらデートか・・・
俺・・・デートしちゃっていいのかな?
何故だかそんな事を考えてしまっていた。
自信があったわけではない。
けど、まだ早いんじゃないか?
そんな思いはあった。
だから負けたわけではない。
実力不足、体力不足だったと思う。
それまで3試合
重圧とかもあったのかもしれない。
全試合フル出場して
跳んで飛んで打ちまくった。
ちゆきさんを本大会へ連れてゆく。
ただそれだけを思って。
決勝トーナメント進出
準決勝勝利
決勝進出
それらは本当におまけみたいなものだった。
約束は果たされたのだから。
いい訳じゃない。
優勝はまた次の機会で。
そう思った。
もっともっと強くなって
そして
ちゆきさんと
堂々とデートしてやる。
僕は
静かに、それでいて力強く
心に誓った。
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ゆっくりじっくり試合へむけて心も整えていく。
あのPTAの時とは違う。
ちゆきさんと同じチーム。
敵じゃない仲間として本大会を目指す。
あの時僕はただ勝ちたくて
馬鹿にされたのを見返したくて
相手をリスペクトすることなどなく
傲慢に試合をしていたと思う。
この日は違う
純粋にちゆきさんのためチームのため
そして自分のために
相手への尊敬、尊厳を忘れないように
楽しく厳しく試合をしようと思った。
____
僕らの試合時間がやってきた。
いよいよ試合が始まった。
僕のサーブから
『あきくん、今日はお疲れ様・・・
あきくんが今日一番頑張ってたからね』
「そうかな?」
『そうでしょ。凄かったよ』
「ありがと・・・」
全てが終わって夜
僕らは密会をしていた。
本当に疲れていた
心も体も。全て
密会の数時間前
僕らの緒戦
相手は優勝候補NO.1
セットカウントは1-1
実はこのチームとは春にも対戦していた。
その時はセットカウント0-2で完敗
点数も2セットで10点程度奪えただけだったと思う。
そしてその日は奇しくも
僕がちゆきさんと本当の出会いをした日だった。
その日ちゆきさんと出会い
密会を重ね
PTAを経て
僕は少しでも成長できたのか
15点マッチ
デュースはない。
勝負の第三セット
会場の誰もが僕らの負けを予想していただろう。
僕らのチームメイトを除いて。
いや、もしかしたらチームメイトさえも勝てると
信じていなかったのかもしれない。
優勝チームは実に3年間
町の大会では負けたことがなかった。
ただ一度さえも。
勝負は一進一退を繰り返した。
僕は苦しくなったら掌を見た
そして『決』の文字を握り締めた。
スコアは14-14
次の1点を取ったほうが勝つ。
長い長いラリーが続いた。
絶対に負けない
無心でボールを拾い
ブロックに飛んで
そしてアタックを打ち続けた。
ラリーは終わらない。
その試合の一番長いラリーに。
ちゆきさんを見た
すごくすごく
今までにないほど美しい姿で
トスを上げてくれていた。
美しいトスが何度も上がる。
僕はそれを力いっぱい打つ。
相手のレシーブが乱れた。
トスが流れる
ネット際にボールが上がった。
相手のアタッカーが飛んだ
僕も跳んだ。
力いっぱいのアタックが来る。
ボールしか見えない
本当にボールがゆっくりとみえた。
飛んできたボールへ手を差し伸べた。
ボールは僕の掌にあたる
ゆっくりと
そして・・・
そのボールは相手のコートに落ちた。
ワーー!!
歓声が聞こえたような気がした。
勝った。
次の瞬間みんなにもみくちゃにされた。
僕らは勝った。
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