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更新が滞っていてすみません。
なんだか毎日忙しいです^^;
それでも訪れていただいてるみなさんありがとうございます。
これからも更新はしていくので見守っていただけると嬉しいです。
ちゆきさんからの電話。
滅多にない事だった。
「どうしたの?」
『なんか久しぶりだね♪』
「うん・・・」
素っ気ないような返事をしたけれど、
僕は本当に嬉しかった。
メールは時々はしていたけど
それでもきっとちゆきさんが気の向いた時に
たまにだったし。
『実はね~ うふふ』
「なんだよ?その笑いは(笑)」
『来週の土曜日ってあきくん暇?』
「む?なんで?」
その日はヒカル達と忘年会だ。
『あやちゃんからホームパーティ誘われたの
あたしとあきくんと二人でおいでよって。』
「ホームパーティ?
あやこさんに誘われたの?」
あやこさんはAチームのメンバーで
ちゆきさんと同級生で仲良し
僕も仲良くさせてもらっているとても気さくで
明るく楽しい人。とってもキレイだけど面白い。
「俺・・・前にちゆきさんのこと
その日暇ですか?って誘ったよね?」
『え~そうだっけ?(笑)』
「そしたら、もうその日は年末最後の週末だし
忙しいから無理だって言ってたじゃないですか!
俺の誘いは断るのにあやこさんの誘いはOKなの~?」
実はヒカル達の忘年会の話は出さずに
さり気なくちゆきさんに予定を聞いていた。
「12月最後の土曜日良かったら飲み会行きませんか?」と。
ちゆきさんの答えはNOだった。
年末で忙しいし無理かなぁ~って。
『だって~しょうがないでしょ?
あたしも忙しいけどあやちゃんに誘われると思ってなかったし
ホームパーティだし早く帰れば大丈夫かな~って(笑)』
「まじすか・・・
いや実はその日俺別件で飲み会入ってるんですよ」
『え?そうなの?誰と?』
「ん・・・いや。怒らないで聞いてよ?
てか、俺はちゆきさんの事誘ったんだからね?」
いい訳にしか聞こえなかったかもしれない。
でもちゆきさんにはその日は確かに断られたはず。
『だから誰と?もしかしてマリ達?』
「う、うん・・・」
『そういえばマリからメール来て
そんな事いってたかもしれない。』
「いや、なんか流れでさ・・・
もう一回飲み会したいね!なんて話になってさ
それでその日忘年会する事になったんだよね。」
『は~あきくんてホント・・・なんていうか
もう・・・バカだね・・・』
「え?なんで?俺・・・バカ?」
『あきくん全然気づいてないの?』
「だからなにが?」
『あきくんはね・・・利用されてるだけなんだよ?』
「は?」
利用されてる?誰に?なんのために?
え?もしかして・・・
『気づいてないんだね・・・じゃあ教えるけど
この間あなた達4人でカラオケ行ったよね?』
「うん」
『あれね、マリとタツヤが会いたくて
仕組んだ事なの』
「・・・」
『あの二人付き合ってるんだよ?』
「あ~やっぱり」
予感はあった。
バレーの仲間としては仲良すぎると思っていた。
カラオケでの二人は。
『気づいてたの?』
「気づいてないけどもしかしたらそうかな~って思ってた。」
『あたしはマリに相談されてたの
あの日もカラオケ終わった後
二人でどっかいったはずだよ』
「そ、そうだったんだ。」
『あきくんとヒカルは利用されただけ。
今度の忘年会もきっと同じだろうね。』
忘年会は僕が提案したものだったけど、
それを素直に言える筈もなかった。
ヒカルともっと話がしたいなんて。
「マジすか~?」
『用事出来たとか言って
そっちの飲み会断って
こっち来ちゃえば?(笑)』
心が荒みきっていたのかもしれない。
ちゆきさんからは突き放されたり、呼び込まれたり。
猫のような天邪鬼のようなちゆきさんに振り回されて、
ヒカルのメールに癒されて。
それでも僕はちゆきさんが好きだ。
そのちゆきさんからの言葉は
悪魔のささやきのようだった。
カラオケが終わった。
時間は12時頃だったと思う。
僕はもっとヒカルと話がしたくて
でもさすがにもう帰らないといけなくて。
「この4人でさ、また年内中にもう一回集まらない?
忘年会やろうよ(笑)」
誘えたらちゆきさんも誘おう・・・
そんな事を考えていた。
そして12月最後の土曜日にもう一度集まる事を約束して
僕らは解散した。
帰りも行きと同じ
僕はヒカルと二人きりで帰った。
とはいってもヒカルの家までは
カラオケから5分くらい。
ドキドキとかはなかったと思う。
全てが終わって家路に着く。
【なんか楽しかったな・・・】
素直にそう思った。
ちゆきさんからはメールは来ない。
きっと教頭と会っていてメールは出来ないんだな。
そう思った。
寂しさからか、切なさからか・・・
僕はヒカルにメールを打っていた。
「今日は楽しかったね。
また忘年会もあるし楽しみ楽しみ♪
ヒカルといるとなんか楽しい俺がいます。
バレーも楽しいしね。
こんな事いうとおっさんの戯言だと思われそうだけど
ヒカルの事もっと色々知りたいな。
出来ればこれからもメールしたかったり?
なんか照れるな(/ω\)(笑)
またメールするよ」
ヒカルはすぐに返事をくれた。
〔あたしも楽しかったですよ♪
自分の事知りたいなんていわれた事ないので
なんかあたしも恥ずかしいですけど、
こんなあたしでよければ知ってください(笑)
忘年会も楽しみですね。
それじゃあおやすみなさい(つ∀-)〕
その日から
僕はヒカルとメールのやり取りを始めた。
一日に何通も。
ヒカルは必ずメールを返してくれた。
仕事中は無理だけど、
僕が送れば必ず返ってくる。
それが無性に嬉しかった。
その間もちゆきさんにメールも送っていた。
ちゆきさんからはメールは来ない。
メールが来ない切なさや苦しさも
ヒカルが和らげてくれていた。
僕がしている事は最低だ。
でも、ヒカルがいてくれて良かった。
そう思っていた。
そんなある日
そう、カラオケにいった日から
一週間くらいたっただろうか。
ちゆきさんから電話が来た。
飲み会の誘いだった。
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誰が飲む?という話になった。
どうやらタツヤは最初から飲むつもりだったらしく
マリと来ていた。
ヒカルはどうする?
マリが聞いた。
〔飲まなくてもいいですよ〕
そういう彼女に【せっかくだから飲んだら?】
僕は言った。
結局
僕とヒカル、マリとタツヤ
その組合せの2台でカラオケへ。
繋がらないちゆきさんとの電話。
そのイライラを助手席のヒカルが癒してくれた。
ドキドキはなかったけれど、
なにか癒されたんだ。
年の瀬が迫っていた。
僕のところには忘年会の誘いや
久しぶりに会う事の出来そうな同級生から
なぜかその日に限って
その夜に限って何通もメールがきた。
1年ぶりに連絡を寄こした友達なんかもいた。
そのどのメールが届いた時も
ちゆきさんからかも!
そう思って、携帯を開いて絶望する。
そんな状況じゃなければ嬉しいはずのメールも
携帯の光も震えもメロディーも
ちゆきさんからでなければ空しかった。
きっとその日
カラオケに行かなければ
ちゆきさんと電話できたかもしれない。
いや、帰りに直接思いを伝える事が出来ただろう。
だけど電話が繋がらなかった寂しさを
一人では決していたくなかったその夜を
カラオケという
なにかを誤魔化すにはうってつけのツールを、
手に入れていたという事は
僕には唯一の救いだったのかもしれない
それでも彼女からメールが来るかも・・・
『あたしも今年一年ありがとう』
そんなメールが・・・
しかしその夜彼女からメールが来る事はなかった。
少し落ち込む僕にマリがつっかける。
あきくん元気ないんじゃない?
そんな事はないとおどけて見せて
むりやり何かを歌う。
そんな歌をヒカルはただ黙って聴いていた。
「ヒカル歌わないの?」
〔あたしはカラオケ苦手ですから。
聞いてるだけでいいんです♪〕
「そっか・・・ごめんなつき合わせちゃって」
〔いいんですよ。
来るって決めたのはあたしだから。
楽しいですよ〕
「ならいいけど♪」
ヒカルがいてくれてよかった。
この時そう思った。
マリとタツヤも盛り上がって楽しそうだったけれど
ただ静かにそこに佇むヒカルが僕の隣にいた。
一人ではいたくない夜に
ヒカルがいてくれて救われたような気持ちになった。
僕は
ヒカルの事を・・・
もっと知りたいな
そう思ってしまっていた。
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出てくれないちゆきさん。
どうして??
その思いが僕の心を支配してゆく。
その後も何度もかけるが
繋がるのは留守番電話の音声ばかりだった。
そのうちにコール音もならなくなって、
繰り返される留守電への転送案内。
なんでだ?僕ががなにをした?
僕はただ感謝の気持ちを伝えたかっただけなのに・・・
コール音もならなく留守電になる時は
いくつかパターンあると思っている。
留守録設定にしているか
電源を切っているか
誰かと電話しているか。
ちゆきさんが携帯の電源を切るはずがないから、
留守録設定か誰かと電話しているか、だと思った。
もしかして・・・
教頭と電話してる?
娘を迎えに行くと言っていたちゆきさん。
多分それは本当だろう。
ただ、娘を家に一旦送り届け『バレーで打ち上げがある』
と言って家を出て、教頭と会う事は可能だ。
「ありがとう」さえ言わせてもらえなくて
【そんな事】を考えるのはとても辛かった。
それだって、電話に出てくれたっていいじゃないか。
たった1分。駐車場で待っててくれたっていいじゃないか。
【なにか怒らせるような事したかな?】
僕がちゆきさん抜きでマリ達と打ち上げに行くから?
まさか!
だってちゆきさんの事だって誘ったんだよ?
ちゆきさんは行けないと答えた。
僕は娘の迎えがあるからだと思っていた。
楽しい事が大好きな彼女。
例え娘の迎えがあったとしても
なんとかして来る事があっても不思議ではない。
それが無理だった理由・・・
教頭と会うため
それが僕の出した答えだった。
教頭と会うためにこちらに来なかったのに
なんで怒ってる?いや、怒ってるかどうかは
わからないし、教頭と会ってるかどうかもわからない。
けれど
待っていてもくれない、電話にも出てくれない。
怒っているとしか思えない。
僕は諦めてメールを打った。
「バレー一年間本当にありがとうございました。
ちゆきさんのおかげで変われた一年でした。
最後の練習、最後のトスも気持ち良く打てました。ありがとう。
本当は直接伝えたかったけど、叶わなかったので
メールでごめんね。」
僕は全然納得いってなかったけれど、
【俺がなにをしたっていうんだ?!】
そう思っていたけど、そんなメールを送った。
重たい気分のまま
僕はカラオケに向かった。
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今日行くのか?
どこへ行くのか?
誰と行くのか?
本当に行くのか?
そんな短い内容を何度も何度も。
僕の担当は自分のチームだ。
もちろん当然のようにちゆきさんを先ず誘った。
ちゆきさんは『行かない・・・今日は行けない』
そう答えた。
『マリからも私にメールきたけど
あきくん行くんでしょ?
あきくんから誘ったの?』
「いや、マリが行きたいっていうから
行ってもいいかな~って思ったけど。」
『ふ~ん・・・そうなんだ
あたしは行けないけど楽しんできてね』
「ちゆきさん行かないならつまらないんだけどね
約束しちゃったから行ってくるよ。」
その日の最後の練習
Aチームから4人の参加があった。
マリと後3人
その中にヒカルもいた。
僕は自分のチームから今日の打ち上げ?
みたいなものに誘ってみたが
参加者は0だった。
当日の当日だったし年末でみんな忙しかったようだ。
結局
僕とマリとヒカルそしてその日一緒に来ていた男
その4人でカラオケに行く事になった。
男の名前はタツヤ。
30歳独身元バレー部でアタックも上手いイケメンだ。
そしてその相談は
練習後の体育館
ちゆきさんの前で行われた・・・
今年のバレーも今日で一切が終わり
僕は感謝の気持ちを込めて
ちゆきさんに直接一言言いたかった。
帰り際
ちゆきさんが車に乗り込む。
「ちゆきさん!ちょっと待って!」
『なに?あたし娘迎えに行かなきゃないんだけど』
「少しだけ話たいことが・・・」
純粋に「1年間ありがとう」といいたかった。
〔あきくーん あきくんの車で他の人出られないよ~〕
誰かがいった。
「ちゆきさんちょっと待っててね
すぐ来るからさ、ごめん」
僕は急いで車を移動させて
ちゆきさんの元へ向かった。
しかし
そこにあるはずのちゆきさんの車は
もう既になかった。
【えっ?なんで?】
心がざわついた。
僕は心の底から「ありがとう」
を言いたかっただけなのに。
今年最後のバレーだったのに。
それさえもいえない?
すぐに電話をかける。
しかしちゆきさんは電話に出る事はなかった。
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