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少しずつ、少しずつ、話を進めていった。
ちゆきさんとの約束を破る事になるから
なにかが喉に閊えたようなしゃべりだったかもしれない。
マリとタツヤが付き合っていた事。
その事についてマリがちゆきさんに相談していた事。
僕とヒカルがマリとタツヤとつるんでいて
それをあやこさん達が面白く思ってない事。
それらの事を昨日のホームパーティで話し合った事。
僕とヒカルはあやこさんやちゆきさんに可愛がられていて
マリとタツヤの付き合いに巻き込まれないか心配してくれていた事。
そして
今日、この飲み会の事をちゆきさんに言ったら・・・
すっごく怒られてしまった事。
〔え~?ちゆきさんに言っちゃったんですか?〕
「マリがちゆきさんに相談とかしてたし、
もし俺らの口からじゃなく伝わったら・・・
そっちの方が怖かったかな」
〔そ、そうですよね・・・〕
「俺はやっぱりマリ達よりあやこさん達が大事。
だから、新年会も行かないつもり。
それから、あやこさんにもまだ言ってないけど
全部話すつもりだから。」
〔そのほうがいいですかね・・・
もし言ったらあたしにも教えてくださいね。
あやこさんがなんて言うかあたしも知りたいです。〕
「なあヒカル?」
〔なんですか?〕
「ヒカルは新年会行きたかったか?」
〔ん~わからないです。行きたかったような気もしてたけど、
今あきくんの話を聞いたらなんだかわからなくなっちゃいました(笑)〕
「いや、俺も勝手に行かなければいいとは思ったんだけどさ。
だけど、それじゃやっぱりヒカルが心配なんだよ。」
〔どういう意味ですか?(笑)〕
「ん~、これはあやこさんも言ってたんだけど、
ヒカルがタツヤに狙われるんじゃないかってさ!」
〔え~ありえないですよ~〕
「そうか?俺もちょっと心配してたからさ。
だから全部話したんだ。」
〔あたしは少なくてもタツヤさんはタイプじゃないです。
なんでモテるのか不思議なくらいですよ?
ぜーーっったいに!ないですから(笑)〕
「そこまで言わなくても(笑)」
〔だってそうなんですもん!〕
「新年会は適当に用事入ったとか言って行かないからさ、俺は。」
〔じゃあ、あたしも仕事になったとか言って行きません♪〕
2人で1時間半くらいは話しただろうか。
時間は日を跨いで12時半になっていた。
「もうこんな時間か。帰らないとまずいな
ごめん遅くなっちゃって」
〔大丈夫です。話してくれてありがとうございました♪〕
ヒカルを家まで送り届ける。
そこでも少しだけ話をした。
ヒカルが車から降りない。
「じゃあ、また来年。バレーもよろしくな」
〔はい、おやすみなさい。〕
「またメールするよ」
〔約束ですよ?〕
僕は少しだけ心が軽くなっていた。
【これで新年会に行かなくて済む】
【ちゆきさんに言い訳が出来る】
頭の中はそればかりだった。
ヒカルの気持ちも
裏切る事になっているちゆきさんの気持ちも
傷ついているあやこさんも
僕は周りが全然見えていなかった。
良かれと思ってした事は全部
空回っていたんだ。
まるで暴走する列車のように・・・
僕はみんなを傷つけていた。
_家路に辿り着き
草木も眠る静かな夜に
僕はちゆきさんにメールを打った。
こんにちはポテトです。
十九部と二十部と中々話が進まなくてすみません。
でも、この出来事は僕にとってうやむやに出来ないもので
しっかりと書き留めておきたい事なんです。
この年末からのマリ達との事は
年を跨いでもまだまだ引きずります。
もう少し長くなりそうですが気長にお付き合いいただけると
嬉しく思います<(_ _)>
全てを話すといっても、僕とちゆきさんの事ではなく、
マリとタツヤの事だ。
ちゆきさんは僕に様々な事を相談してくれる。
その殆どは誰にも言えないものだ。
ちゆきさんは僕を信頼してくれている。
『絶対に誰にも言わないでよ?』
「大丈夫!俺がちゆきさんにそういわれて、
いや、そういわれなくても誰かにしゃべった事ある?」
『ないね(笑)』
そんなやり取りを何度かわしたことか。
マリとタツヤの事はもちろん誰にも言ってはいけない事だった。
しかもそれは、ちゆきさんだけとの約束ではなかった。
あやこさん達4人の約束でもあった。
それを破る決意をしたんだ。
最早、正常な判断なんて下せなくなっていた。
このままだと、新年会まで行くことになってしまう。
最悪でもそれだけは避けなければならない、その思いだけだった。
ヒカルを切り捨てて、新年会なんてぶっちぎればいい。
けれど、それが僕には出来なかった。
「ヒカル、帰りちょっと話がしたいんだけど、大丈夫?
明日仕事だったよね?」
〔え?なんですか?(笑)あたしは大丈夫ですよ〕
カラオケが終わってマリとタツヤを送り届け、
ヒカルと二人きりになった。
前回のカラオケ以来二度目の二人きり。
ヒカルは何かを期待していたのかな?
僕は自分の事で精一杯だったのかもしれない。
ただ・・・
夜更けに
車の中で二人きり
男と女
僕の心の中にはちゆきさんがいて。
こんな事してていいんだろうか?
そんな思いはあった。
あったけれど、この時の僕には
その選択しか見えていなかった。
〔話ってなんですか?〕
「んー何から話したらいいんだろう?」
本当に何から・・・そしてどこまで話したらいいんだろうか?
ちゆきさんとの事はもちろん誰にも言えない。
「実はなヒカル・・・」
僕は手探りをしながら話を始めた。
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飲み会はまったくといっていいほど盛り上がらなかった。
前回僕はマリとタツヤの事を知らなかった。
今回は知っている。
その事も相まってか二人を観察してしまっていた。
ちゆきさんとあやこさん達と話した時
どうやら二人は別れの危機にあったみたいだった。
原因はタツヤの女癖の悪さ。
自分だけを見て欲しいマリと自由でいたいタツヤ。
そんな二人が垣間見えた居酒屋だった。
ヒカルが隣に座っていたけれど
心は浮かれていない。
原因はわかっている。
ちゆきさんからメールが来ないからだった。
それでも落ち込んでばかりもいられないから、
なんとか話をして場を盛り上げては見る。空回りする。
この間のカラオケで楽しかったのは錯覚だったのか?
歌で間を持たせていたのか?
元々そんなに繋がりのない4人だった。
会話がもたない・・・
〔二次会カラオケ行きましょう♪〕
マリがそう言った。
【もう帰りたい】
それが本音だった。
居酒屋を出るか出ないか。
その時携帯が震えた。
_メールだ
ちゆきさんからメールだった。
そのメールは浮かない僕を
絶望のどん底に叩き落すものだった。
『何回言ってもダメだね・・・
どうぞ楽しんでね ”仲間と!”
まさか、あんなにあやちゃん達と話したのにね。
電話もよこさないでね
がっかりです
そのメンバーで新年会もでしょうから。
マリもバカ女だ。
あんなに私がいってもまだ懲りない。
信じられないです。疲れた。』
一気に血の気が引いていくのがわかる。
僕の心をえぐる。
どうしようどうしようどうしよう
頭が混乱する。
なんていおうなんて・・・どうしたらいい?
そんな事しか考えられなくなっていた。
一刻も早く帰りたい。
でも出来ない。
ちゆきさんにメールしたい
けど出来ない。
電話で話をしたい。
言い訳をしたい。
全部出来なかった_
そのままカラオケに行った。
どうしたらいいかわからないままに
歌を歌った。自棄(ヤケ)になって。
〔このメンバーで新年会もしましょうね♪〕
僕の気持ちなんて露知らず、
マリはお気楽にそんな事を言っている。
【冗談じゃない!】
それを言えない僕は八方美人だ。
でも
僕にとって一番大事なものはなにか?
それはわかりきっている。
歌を歌っているけどなにも覚えていない。
聞いていたけれど聴いていない。
どうしたらいい?どうしたら・・・
ヒカルはなにも知らない。
新年会も楽しみにしてるみたいだった。
僕は_
全てをヒカルに話す決心をした。
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