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第一部 出会い
今から6年前。
地元のミニバスケットチームのコーチを
していた僕は初めて彼女に出会った。
僕はコーチ、彼女はその教え子の母親。
僕も彼女も既婚者、子供もいる。
僕の子供はその頃まだ幼稚園だった。
その時はなんの感情もなく会っても
挨拶する程度の関係だったと思う。
まだ学校のPTAにも入っていなかったし
会うのも年に1~2回だった。
そして初めて出会ってから2年後、
僕の子供が彼女の子供と同じ小学校に入学する。
まだ彼女の魅力には気付かない。
そんな僕に転機が訪れる…
いや、転機というにはまだ早いか
学校に入って2年目、つまり出会ってから3年目
地元の小学校対抗のバレーボール大会があった。
小学校対抗といってもPTA、つまり親同士の交流大会だ。
そこで同じチームになる。
以外にも!というわけではないが、その練習は真剣なもので、
1ヶ月もの間、週に2~3回練習をくり返す。
彼女に会う頻度が増す。
そこで、明るく楽しく彼女はいつも笑っていた。
とても素敵な笑顔で…
この頃から僕は彼女の魅力を少しずつではあるが感じてゆく事になる。
当然、彼女はその事に気付くはずもない。
つまりここでの出会いとは、ただお互いに認識しあう事ではない。
彼女の魅力に僕が気付き始める事だ。
そしてその僕の気持ちが彼女に伝わった時、初めて二人は出会った事になる。
そういった意味では僕たちはまだ本当には出会ってはいなかった…
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